ミドルエイジのビジネスマン
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| 2008年07月06日(日) |
エンプティ ネスト症候群 |
土曜日の朝、妙に遠いところでシジュウカラの声がしたなと思いながら起床、巣箱の前でいつものように餌を運んでくるのを待っていたが、いつまでたっても親鳥は一向に現れない。雛鳥の、あれほど大きくなっていたさえずりもなく、妙に静まりかえっている。まさかと思いつつ、そおーっと覗いてみると、案の定、巣箱はもぬけの殻となっていた。
あれほど可愛がっていたのに、何の挨拶もなしに旅立つのか。なんとなく、雛鳥は何日か羽ばたきの練習を見せ、最後には巣箱の前に一列に並んで別れの挨拶をしてから飛び立っていくように思い込んでいたのだが。
別れはいつも突然だ。
もう、怖がらせることもないので、気兼ねなしに巣箱をかけてある木の周りの芝刈りをした。しかし、気分は一向に晴れない。ウチのシジュウカラはどこに行ってしまったのだろう。遠くに行かなくて、電線にとまって鳴いてもいいじゃないか。様々な繰り言が沸いてきても、もう賑やかな鳴き声はしない。今となっては、ギギギッと威嚇されて、人の方が家の中に追い込まれたのも懐かしい。
元気で暮らせ、幸せな「ウチのシジュウカラ」の家族たち。
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