ミドルエイジのビジネスマン
DiaryINDEXpastwill


2008年05月18日(日) 不思議な水の話

勝手に道路やスーパーが近所にできて住宅地が間近に迫ってきた埼玉県の森の中にある小さな養豚場を探して訪ねた。そこで作っている水を分けてもらうためだ。この水は、飼育している豚の糞尿が素になっているのだが、「豚のおしっこ信仰」ではない。

電話もしないで、いきなり訪ねたので草取りをしていたご主人に気まずい思いをさせてしまった。結局、仕事を中断して3時間くらいもお話をしていただいた。

その水には不思議な力があって、お風呂に1リットル足して入浴すればアトピーなど治ってしまうそうだが、残念ながらアトピーではないので、そのことは証明できない。

お風呂に入れて最初に気づく即効性は肌がすべすべになるところだ。温泉と比べてもはるかに効能は勝るというお話だったが、この点はそのとおりだ。温まり方も尋常ではない。翌朝になっても手首から先が火照っている。

表面的な効果だけでもこれだけ実感できるのだが、この水を買っても固定客になるとは限らないし、むしろ少ない。なぜなら巷には様々な情報が溢れているので、信頼してじっくりと取り組むことがなく、症状に即効性がないと、すぐまた別の治療法や、健康食品を試してみるそうだ。耳が痛い。

水とは別に気功の話で、気功士にガンを治してもらっても、確かに治るのだが、8割くらいの人はまた再発してしまうというお話も聞いた。食べ物や、生活習慣やものの考え方が病気になる前と変わらないので、条件が元に戻ってしまうからだそうだ。そういうお話を聞くと、凡人の業の深さを思わざるを得ない。

ちなみに、この水1リットル100円で売ってはいるのだが、商品として大々的に宣伝しているわけではないので、ビジネスとして考えると手間ばかりかかって持ち出しになっているそうだ。それはそうだなあ。ポッとやってきた人に3時間も説明していたのでは。ありがとうございました。



MailHomePage