ミドルエイジのビジネスマン
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| 2008年04月27日(日) |
「エイラ 地上の旅人」はハーレクイーンロマンス |
ここのところ、「エイラ 地上の旅人」の連作を読んでいる。もう、7冊目に入った。最初はとても興味深く、ネアンデルタール人の集落を追われて、野生馬の子を飼いならして一緒に暮らすところなどワクワクしながら読んでいたのだが、ジョンダラーという瀕死のイケメン青年を助けて知り合った辺りから「ハーレクイーン ロマンス」のようになってしまった。
浅黒い別のタイプのイケメン青年も現れて三角関係で危機を迎える二人・・・などという展開になってしまい、濃厚なベッドシーンなども出現して、だんだんと何で3万5千年前のベッドシーンを読ませられるんだと腹も立ってくる。
そもそも、エイラは通常の言語とは異なった身体の表現による言葉を読むことにも長けていたはずなのに、どうして「愛し合っている二人が互いを思うあまりの誤解から生じたすれ違いに延々と身を焦がす」ことになるのか不思議でならない。選ばれた理想の男と女が繰り広げるロマンスの部分、早く終わってくれないかなと思う。
まあ、女が小説を書くとどういう展開になるか解っただけでも勉強になった。それにしても、知的生産術で効率が10倍アップするはずだったのに、延々と「ハーレクイーン ロマンス」を読んで時間を潰すのが一番の成果では、「勝間和代先生」の本の読み方自体を間違っているのかもしれないな。
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