ミドルエイジのビジネスマン
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叔母の葬儀のときに兄の嫁さんから、母の衰えも叔母と似たようなものだと聞かされ、三連休に家族全員で見舞いに行ってきた。
あらかじめ聞いていたので、あまり驚かなかったが、孫のこともどこの人か分からないようであった。一日の大半は横になって、ウツラウツラとしているらしい。そうして、一日おきにデイケアセンターにお世話になるのが日課だ。兄の話では、ちょっとしたことで微熱が出て、一歩間違えば叔母と同様肺炎になって回復不能になっても不思議ではないそうだ。
正気を失って凶暴になるわけでもなさそうなのが救いだ。みんなで食事をしたり談笑したりしている間も、ニコニコと微笑んでいた。義姉が面倒を見てくれているので、なんとか人として尊厳を失わずに生活していけるようなものだ。
おそらく、母の姿は今の日本で典型的な老人の暮らし方だろう。面倒なことや目を離せない緊張感は兄夫婦に預けて、のうのうと暮らしていると言われれば全くそのとおりだ。
折りしも、柏崎で震度6の大地震が起きて、七十代、八十代の老人が七名命を失った。老人だけが亡くなったのは偶然ではない。子供たちは独立して一家を構え、残された老人だけで、古くて重い瓦屋根の家を辛うじて守っていたのだ。
親は子供たちの幸せを願って都会に出ることを許し、結婚しても子供の家族が同居したくなければ子供や孫の幸せな暮らしのためにそれも許して、自分は生まれ育ったその場所で古い家を守っている。善し悪しはともかく、それが日本の地方の現実だ。
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