ミドルエイジのビジネスマン
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2006年02月19日(日) 大部長、NPO法人リーダーのお話を聞く

先週、仕事の一環としてあるNPO法人を招いてお話を聞く機会があった。そのNPO(民間非営利組織)を率いるリーダーは人当たりはソフトで、しかもどんな雑多な質問をされても即答してしまう賢こそうな中年の女性だった。女優で例えると、樋口可南子のようだと言っては褒め過ぎだろうか。

自己紹介によると、大きな会社に長く勤務して子供も育て、それからアメリカに留学してNPOの組織論を学んできたそうである。そこまで聞いただけでもこっちは畏まってしまうのだが、やっておられる事業が、またなんとCSR、すなわち「企業の社会的責任」を評価するというのだから畏れ入った。そんなことだけやっていて、そのNPO法人を維持していくことができるのだろうか。いったい誰がお金を払うのだろうか。

企業が社会の一員、それもしばしば大きな存在として貢献すると言っても、環境、福祉、社会奉仕、寄付と幅広い。また、大上段に評価すると言ってみても、なかなか大変なことではなかろうか。国からお墨付きを貰っている監査法人ですら、しばしば企業の不正を止めることができない。ましてや、民間で独自に評価していくことを貫くのは相当困難なことだろう。間違ったり、騙されたりということもあるのではなかろうか。そういう経験を経てこのNPO自身も成長して行くことになるに違いない。

たとえば、最近のニュースによると、つくば市で学校の校庭に小さな風力発電機を設置して発電し、電力の一部をまかなうと同時に子供たちの意識を高めようという事業を行ったそうだが、その小型風力発電機は実際にはほとんど発電せず、問題になっているらしい。指導した早稲田大学は大きな風力発電機のデータに基づいて計算したと言い訳しているそうだ。こんな小型風力発電機を家庭用に作って売っている会社が仮にあったとすると、多分最初は素晴らしい会社だと評価され、あとになってから、あれは詐欺だと言われてしまうだろう。

ともあれ、欧米では社会的責任を果たしている企業にだけ投資すると、一般の会社に投資するよりパフォーマンスが高いという指標があるそうだ。日本でも3年位前にそういうインデックスができたということだが、パフォーマンスは同じかやや低いらしい。

将来、樋口可南子のような、あの爽やかな女性リーダーと一緒に仕事ができれば、大部長の世界もまた拡がっていくと思うのだが。






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