ミドルエイジのビジネスマン
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2002年09月01日(日) 北の国からはいつから

田中邦衛主演「北の国から」の特別編を今年放映することは前々から知っていたので楽しみにしていたところ、愛しの妻(いとしのつま)が甲斐がいしくビデオに録画してくれたと言う。今回の特集で番組は最後になるという話なので「良い母子(ははこ)は8時に寝るものだ」と妻子を早々に寝かしつけ、ひとり画面に見入った。

番組が始まってしばらくは以前に見た場面を映していた。一通り過去のおさらいをしてから新しい展開が始まるというのは特別番組の定石だと頷きながら見入っていた。
1時間位して、「このエピソードも知っているような気がするのだが」と思いながら、「そうだとすると、これだけイントロが長いからには本編はきっと3時間くらいあるに違いない」といやが上にも期待は高まっていく。
およそ2時間経って、9月6日〜7日に「北の国から2002」を放映するという告知があったので、聡明なお父さんは今まで見てきたのが単なる「総集編」であったということに気がついた。

それにしても宮沢りえは美しい。彼女は物語の中で、失意の息子「純」の前に突然現れた謎の美少女として登場する。普段は富良野の美しい風景以外はストーリーを追って行くだけのお父さんも宮沢りえの出てくる場面では思わず巻き戻しボタンに指が行ってしまう。

写真集「サンタフェ」が出たのはバブルも爛熟期を過ぎた頃だったろうか。大騒ぎした挙げ句やっと手に入ったとオフィスに持ち込んだ奴がいて、いやだ〜と言いながらも女子社員までが覗き込んでしまうくらいの健康さと圧倒する神秘性を持っていた。今振り返ってみれば「サンタフェ」こそは旧世代の人々にとってはバブル時代という豊かさと幸せの絶頂の象徴であり、宮沢りえと同世代以降の人たちにとっては彼等の新しい価値観が社会的に初めて認知されたファンファーレであったかもしれない。

テレビの予告によれば彼女も特別編に登場するようだ。9月6日は金曜日だが、夕方までかかる可能性のある全ての予定はキャンセルされなければならない。

ところで、万人の感動の涙と郷愁を誘う不朽の名作、北海道に生きる一家の、この、胸を締め付けられるような愛と人生の物語も妻にかかれば「貧乏むさいので嫌い」という一言で片づけられてしまう。北の国からの感動を分かち合えない、というのは「性格の不一致」に該当するのだろうか。







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