written by 田村 MAILHOME
#Hullabaloo。
2006年03月23日(木)

MUSE「Hullabaloo
2001年のフランスでのライブ映像フル収録DVD。これも新宿のタワーレコードに行った際に発見してしまい、堪えきれずにレジへ。MUSEのライブを見たのは初めてなのだが、こいつらがライブバンドであることがよく分かった。マシューのボーカルはライブだとどうなるのか、もしかしたら高い声など全然出ないんじゃないかとか少し思っていたのだが、ごめんなさい、ライブの方が声出てました。どこからあんな声が出るのか、笑えてくるぐらいであった。演奏といいステージ上のパフォーマンスといい、最高でした。萌え。ライブ行きたい。

1stアルバムの「showbiz」がリリースされたのは1999年。当時大学生だった私は、サークルの後輩から借りたこのアルバムが随分と気に入り、何度も何度も聴いていた。今ほど音楽やロックが好きではなかった当時でも、このアルバムだけは何故か繰り返し聴いていた。radioheadのパクリだとかも言われていたようだが、とてもそんな風には思えなかったのを覚えている。
radioheadは退廃的で湿り気が多く、水に濡れて重い衣服のようだった。MUSEも曲調は暗めのものが多いが、本質的なところでもっとフットワークが軽く、乾いていて、かつダイナミズムに溢れたバンドだ。これは多分音楽を作る際のスタンスの違いなのだろうが、このライトさ加減が心地良いのだと思う。デビューしてからまだ3枚しかアルバムを出していないバンドなのだが、これだけ中核となるコンセプトを変容させたり消失させずに維持しつつ、かつ作品ごとに脱皮を繰り返していくバンドもなかなかいない。近々アルバムも発表になるようだし、楽しみなバンドの一つである。




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