written by 田村 MAILHOME
#仕事の話
2003年12月08日(月)

たまには仕事の話を。

ISOを担当してます、兼任ですが。
最近は一般的にもなってきたので聞いたことがある方も多いと思うのですが、要は品質管理とか環境管理とか、そういうもんなのですが。

ISOというのは国際標準化機構という団体の名前で、その団体は世界共通規格を制定してます。で、ISO認証取得って何がどうかというと。

例えばサッカーのローカルルールとして「選手は全員手を使っていい」と言うのがあったとしましょう。そのローカルルールの通じる地域でNo.1になったとしても、それはその地域限定です。それ以外の地域で通用するには、世間一般に認知されている「GK以外は手を使ってはいけない」というルールに則らないといけないわけです。世界でサッカーするには、当然世界共通のルールに則る必要があります。当然ですが。

んで、このISOという団体は、その世界共通のルールを作ってる団体です。だから「ISO認証取得」=「国際的なルールに則って活動してるよ」ってなことです(だから「ISO取得してる」ということはあんまりすごいことではなく「ルール守ってる」ということに過ぎない)。

そういう国際的なルールを作るとどんないいことがあるかというと、物事を測るひとつの基準になったり、組織の中の仕組みの整理が出来たり、ルールの制定でぼろ儲けの利潤の仕組mgkいやなんでもないです。こぞってどこの国も規格制定したがるもんです。

認証を取得するにはルールに則るだけでは駄目で、ルールが変に解釈されてないか、ルール守ってないところがないかを審判にチェックしてもらう必要があります。そこで、第三者機関による審査を受け、OKだったらISO認証取得となるわけです。

しかし認証は取ったらこっちのもんではなく、「その後あんたんとこはちゃんとルール守ってんの?」と嫌がらせのごとく毎年一度は維持審査があります。3年に一度は、免許書き換えとも言える更新審査があります。認証イラネというまでずっとです。認証取得するまでにン百万、その後の維持にもン百万と、なんとまあ企業から金をむしり取krhいやなんでもないってば。

で、今日更新審査だったわけだが。
当初ISO認証取得プロジェクトは私を含めて3人でしたが、現在残ってんのは私だけ。取得した途端に後の2人はとっとと異動、その後1年ぐらい営業店から来た同世代のM女史としばらく二人で事務局をやり、最近(更新審査3日前)ようやくえらい人が上につきました。審査直前にどうしろと?('A`)

まあその審査の準備で、各部署のえらい人に協力のお願いに行ったり、審査のカンペ作ってみたり、書類捏造してみたりと先週はバタバタバタバタしていました。準備するのも大変なんです。結局全部揃ったのは審査開始15分前でした。次はもっと余裕を持って準備しよう。と、毎年思う。

そんな余裕のないときに、他部署のえらい人に「え?ISO?なんだっけ、わっかんね」

もう死ねy嘘です。

準備も万端で審査なのですが、このISOの審査員というのも一癖もふたくせもある連中ばかりです。どこかの会社をリタイヤしたご老人が多いのですが、規格を思いっきりオレ解釈してみたり、木で言う枝葉の部分ばかり突っついてみたりと、なんだか見えてるんだか見えていないんだか分からない人が結構います。

そういう輩を相手にする時はどうでもいいところばかりに論点を集中させ、タイムアップを狙うというセコい手も使えるのですが。以前本当に酷い審査員にあたり、あんまり腹が立ったので審査中にプチ切れして散々抵抗した挙句、指摘事項を封殺して帰らせたことがありました。思い出しただけでも腹が立つ。アンケート評価最低にしてやろうかと思った。

ちなみに、今回の審査員は理論派でした。規格とうちの仕組みの乖離をピンポイントで突き、矛盾点をことごとく追求してきます。下手に口を開くとさらに傷口が広がり、しまいには手のつけようのない致命傷になってしまうタイプです。久し振りのまともな審査員で、一番苦手なタイプです。

本日は事なきを得たのですが、あと2日もお付き合いしなければならないかと思うと結構しんどいです。だって答えたことが全部理詰めで反論されるんだもん。お婿さんにはしたくない。

とりあえず我々自身の審査は終了し、あとは他部署の審査だから責任も随分違います。なんかあったらその部署のせいにs

そんなこと思ってませんよ。




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