written by 田村 MAILHOME
#一週間
2003年01月18日(土)

一週間更新をサボってしまった。コンスタントに更新を続けると心に誓ったばかりなのに、ああ、どうして出来ないのか。まめまめしくやっていきたいものである。

しかし更新できなかったことについては、ちゃんとした理由があるのだ。何事も結果があれば原因がある。そう、今週は仕事が忙しかった。お前に構ってばかりもいられないのだ。誰に弁解しているのであろうか。

失ったもの(更新)を取り戻すため、この一週間を振り返って見たいと思う。失ったものは更新だけかというと、それは誰にも分からない。


1月14日(火)
忙しかった。忙しすぎて、記憶もまばらである。何をやったのか憶えていないが、無駄にバタバタしていたことだけは憶えている。

1月15日(水)
昨日同様、忙しかった。部長より「こいつのビジュアルを良くしてくれ」と言われ、紙に書いた資料を渡される。他にも仕事があるのに、いつからビジュアル担当者になったのかと思いつつも、10分程度でPCで打ち直したところ、大いに感嘆された。黙っていたが、デザインなどに関しては若干の自信がある。などと調子に乗っていたところ、3分後に突き返される。どうやら日本語として有り得ない誤字があったらしい、やっつけでやったのがばれてしまったかもしれない。
そもそも人間、全てが完璧であったら面白味がなくなってしまう。誤字のひとつやふたつあった方が、人間としてかわいげがあるではないか、と自分に言い聞かせつつ本日の業務は終了である。

1月16日(木)
一昨日、昨日に続き、忙しかった。
今日も「こいつをビジュアル系にしてくれ」と部長より命ぜられる。どうやら彼の中のビジュアル担当者に任命されてしまったようだ。ビジュアル系て!と(心の中で)突っ込みを入れつつ、今度は誤字が無いよう、細心の注意を払い資料を完成させた。
つもりであったが、やはり突き返される。誤字はなかったが、今度は計算ミスがあった。どうもうっかりしたミスが多いようだが、やはりここもかわいげとして受け取ってもらえないだろうか。昨日も述べたが、完璧な人間など居ないのだ。うっかりミスもまた、チャームポイントとして捉えられないこともないであろう。どちらかと言えば短所と捉える方が多いかもしれないが、少数意見にももっと耳を傾けるべきである。だから政治は三流などと言われてしまうのだ。
そんなこんなで午後の貴重な時間を費やされてしまい、その分様々なものが午後以降にずれこんでしまった。

1月17日(金)
朝起きたところ、酷い胸ヤケで朝食が喉を通らなかった。どうも昨日(と言うか今朝)夕飯を大量に食べてすぐ寝てしまったことが悪かったらしい。胃の内容物が未消化のままであった。気分は最悪である。
今日もやはり忙しかった。そもそも何故こんなに忙しいのか。なんだか分からないが、とりあえず忙しいと言うことだけは判明している。さすがに一週間続くと集中力も途切れ途切れ、定時以降はなんだかどうでも良くなってしまう。今日は早く帰ろう。早く帰りたいあまりに、「明日出てきてやりましょうか」などとうっかり先輩のM女史に言ったところ、「じゃあ、これお願いね」などと本気に仕事を頼まれそうになる。あはは、冗談よーなどとかわいく微笑みながら言っていたが、目は本気であった。殺す気だろうか。


いかがだろう、私がどれだけ多忙な日々を送っていたか、ご理解いただけたかと思う。季節労働者は辛いのだ。当初の主旨は「失ったものを取り戻すため」であったが、振り返ったところ、取り戻すどころか失うだけ失ってしまっただけのような気がする。人生は何かを失うためにあるのかもしれない。哲学的なことを述べて煙に巻こうと思ったが、無理であった。




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