ヤマダの日記
ヤマダ



 スイカ

今日のあたしはサイコーに冴えていました。恐いよあたし!!苦手な『刑事政策法』テストだったのですが、ヤマカンかけたら全部命中。(一応根拠はありますよ!?)あっはっは〜。ゼミ生や下級生から感謝されてお昼ゴハンおごってもらいました。らっき〜!!
こんなカンジでとイイ気分になりながら帰宅すると母上様はお怒りモード。

『お昼ゴハンまってたのに!!』

ああそうだった、早く帰って来るって言ったのはこのあたし。あああ〜。ママン、ごめんYO!気分はすっかり夏だったのよ〜。(苦笑)
母上様のお怒りを鎮める為にも、お供物がどうしても必要で。母上を怒らせてしまうとあたしのゴハンが無くなります。ヤバいです。あたしは料理しない人なので、(あえて『出来ない』と言わなかった心の侘びしさを酌んで下さい。・・・オイ!)ゴハンを立てに取られるとイタタなのです〜。(涙)しかたない。何とかしましょう・・・。(決心)
何となく気分もスッキリ、空は青いし、雲は綺麗だし。山は緑だし!と言う訳でドライブを兼ねて車で40分くらいの自治体にスイカを買いに行きました。ここのスイカ、マジで有名でうまいんです。スイカ御殿(『スイカを売った利潤で豪邸が建たった』というたとえ話です)もあるしね。
やはり民家の軒先きにて農協などにだせなかったものが売っていまして。(傷ありとか形が悪いとかなのね。)しかも安価で!(通常売っている物は高いですけどね。マージン料とか有るし。)思わず『スイカが大好きだ』と言っていた友人にも送ってあげました。
いつも色々有難う(はぁと)の感謝の心を込めて。
(またよろしく!・・・・って。...汗)
そしてそのままビーズの曲を軽快にならしながらドライブモード。やっぱ天気イイ日は気分が乗ります。いやッホウ!
そのかわり、今夜は徹夜でスカーレットです。愉しみのあとは原稿原稿。
では、連載の方へドウゾ!!






「シリウス、ここに置くよ?」
「・・・ああ、有難う。」

リーマスはシリウスの分の紅茶をテーブルにおいた。シリウスはさっきまで部屋に来ていたハリーに渡された本を読んでいる。
フェアリーテイル。
きっと何かの役に立つだろうとハリー達が持って来た物だ。しかしただのフェアリーテイルでは無いらしい。禁書の棚から持って来たと言うそれは、シリウスの興味を抱かせるような物であった。
『しっかり僕らと同じようなことをしているな・・・』
思わず苦笑するリーマスである。ハリーたちの行動は、まるで昔の自分達を見ているような気がしてならない。

「・・・そうか。これか。」
「何が?」

シリウスの言葉にリーマスが身を乗り出してシリウスの本の内容を確認する。そんなリーマスにお構い無しにシリウスが話を続ける。
「ああ、これを見てくれ。この本の・・・」
差し出されたページには一枚の素描画が載せられていた。すっかり色褪せてしまった本でもそれはしっかりと把握できる。

対になっている2人の人間像。後ろに従えているものは・・・狼。

この絵の示す話がどうにも今回の話と酷似しているらしい。
「この話だと2人の人間は狼人間とその恋人。でもって恋人を自分の過ちで失ってしまった狼人間が、狼をつれて森の奥深くに潜み毎晩嘆き叫んだ。その後、理性をなくした狼人間がヒトを襲い始めた。とあるヒトがこの狼人間を封印した・・・って話し。」

『封・・印・・・』

「何故殺さなかったのだろうね?」自分にその話しを重ねてしまったのであろうか。リーマスの顔色が陰る。
「それは分からない。・・・お前には少し寂しい話だな。」
「まぁね。」


ふっと儚気に微笑むリーマスに、シリウスはため息をついて本を閉じた。
「多分。この森っていうのがキーワードなんだと思う。」
「・・・ホグワーツの禁書扱いの本に、ただのおとぎ話は無いだろうってことか・・・。」
「そう言うことだな。」
シリウスは立ち上がって、先ほど入れた紅茶に手を伸ばしながら苦笑した。

「・・・しかし・・・」
「ハリーは本ッ当にジェームズに似て来たな!」

思わず苦笑するしか無い。リーマスは声に出して笑ってしまった。シリウスも微笑んでいる。そうして、本当に嬉しそうな顔をして。
遠い遥かかなたを見つめるような深い眼差しを作った。綺麗だと想う反面、
こんな時のシリウスには手が届かなくなって。・・・悔しいと思う。
ふいに置いていかれたような感覚を味わって、リーマスは彼を引き戻そうと話し掛けた。

「ねぇ、シリウス?・・・君は・・どう思う?」
「今回の事件か?」
「うん。・・・・ただの杞憂ではないかと思うのだけれどね・・僕は」
「その方がいいけどなぁ。でも・・・」
「でも?」
シリウスはリーマスの傍に座って手を組む。
「誰かに必要とされるのがこんなに気持ちよいことだって・・・久々に実感した。」
だから多少危険でも、杞憂だとしても、自分を必要としてくれる限り自分は行動しようと思う。・・・・・必要としてくれる者達の為に。



リーマスはそんなシリウスの言葉に苦笑する。そうして、そのままシリウスを見つめながら、自分の中に有る感情を掘り起こした。
伝えてはいけないと思っていた禁句の言葉。

『僕はいつも、いつでも君を必要としているのにね。』

気付かない想いでは枷にはならない。けれど。
少しくらい意思表示をしてみようか。
彼の心に新しい楔を作るために。
彼を繋ぎ止めて、この腕に抱くために。


・・・・この事件が解決したら。


「リーマスどうした?」
考え事をしているようなリーマスに、シリウスが問いかける。
『なんでもないよ?』とシリウスに微笑みかけた。
「明日は早いから。そろそろ眠ろう?」
「そうだな。」
そうして部屋に置かれたツインベッドに入り込んだ。




外の月は満月を少しかける程度。
薄く輝いているのを見ると、もうすぐ暁を迎えるであろうことが分かる。
・・・それでもリーマスはなかなか寝つけなくて。
自分はシリウスの為に何かできるだろうか。
たとえそれを誰も望まなかったとしても。
・・・シリウスが望まなかったとしても。


『・・・きっと君を守るよ?それが僕の望みだから。』

となりに眠るシリウスの寝息を感じ、その寝顔を見て、もう一度ベッドに入った。



薄く青白い月光。
照らし出していた影が。
今、動く。











(次回に続く!)


何か真面目な雰囲気になって来ました。そろそろ小説のページに移動したい気分。あああ。早く改装したいなぁ!!!(ウキウキ!)

2002年07月25日(木)
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