高校生活最後のバレンタイン。
少し背伸びした精一杯のお洒落をして 東京土産のクッキーと ゴールドの紙袋に入ったチョコを持って、塾に行ってきました。
結局、先生には渡していません。
塾に着いてから、まずは講師室に行って 塾に買ってきたお土産を先生に差し出したら バレンタインのプレゼントだと勘違いされて 「あぁ、バレンタインじゃないですよ♪(^-^)」ってキッパリ言ったぐらい 先生に対してもう未練はありません。それが今の私の素直な気持ち。 7年も一緒にいたのにもっともっと話せばよかった 素直に心を開けばよかったって、今すごく思うから。
午後8時30分。
かなり前から下調べしてあった授業の教室に 授業が終わる時間を見計らって行ってきました。
なかなか小学生が帰ってくれなくて苦労したけど (^_^;) 誰もいない廊下で無言で差し出した紙袋を I先生は当然のように受け取って 当然のように2人で並んで階段を降りました。
「お前、いつから本格的に引っ越すん?」
「‥ん?4月から!」
「ほな‥3月14日に来たらこれのお返しやる!( ̄∀ ̄*)」
「Σ( ̄□ ̄;) えっ」
「『えっ』って何なー!(`∧´*)笑」
「‥ううん♪(・・*)」
そして別れ際、I先生は少し照れながら「サンキュ」と小声で言った。
告白はできなかったけど今はただ私の好意が伝わればいい。 どんなに些細なことでもいいから今はただI先生との接点が欲しい。
ねえ、I先生? 「本命にゴディバ」って定番だと思わない?
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