夏、秋、冬、春。 季節は巡り、ショートだった髪がセミロングになった。
先生に出逢う半年前、5年前の秋に 長かった髪をバッサリ切ってからずっとショートやミディアムだった私にとって 先生に見せる初めての髪型はきっと多分、残された最後の望み、希望の光なんだと思う。
選ばれなくていい、付き合えなくていいから
「髪を伸ばしたら少しは大人っぽく見えるかな?」
無駄なのは分かってる‥幼くて儚い、淡い期待。 先生がどれだけ奥さんのことを愛しているかだって、狂わしいほどに十分わかってる。
でも、それでも望みを捨てきれないのは先生のことが好きだから‥。
先生が結婚してても、してなくても 私の先生への想いは変わらない。先生のことが好き。 それなら私は、この想いをずっとずっと大切にしていきたいと思う。
たとえ最後の恋になろうとも この先もし誰のことも好きになれなくても、今は先生だけを好きでいたい。 先生への想いだけで満たされていたい。
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