別に、先生のことを全然信用してないわけじゃなかった。
先生が浮気なんてする人じゃないってことぐらい私にはよく分かってたから。 でも、それだけに、それだからこそ許せなかった‥。 そんな噂が立つこと自体に腹が立った。
「何もないのに噂が立つことなんてない!」 「先生は誤解だらけの人間だ!!」
2人きりの暗闇の中で、先生はただただ苦笑していた。
しかし、ここで一つの誤算が生じた。その瞬間、ハッキリと聞くことが出来ず曖昧に濁していた話題が一瞬にして鮮明なものとなった。
「どんな噂?(^_^;)」
「‥先生に彼女がいるって噂 (><)」
先生は「誤解」だと言った。
「もぉー!子供はすぐそーゆー噂をするからな‥先生は困ってるんや (^_^;)」 「なんでか先生はそーゆー誤解をされやすいんや!(≧へ≦。)」
たとえそれが、嘘でも本当でも 先生の口から直接「誤解」という言葉を聞けたことに私はひとまず胸をなでおろした。 でも、それでも元気なさげにしょんぼりしていた私に先生は 「紺野さんはそんな噂に耳を傾けんと、ちゃんと勉強してください!(^_^;)」と言って苦笑した。
かりそめの静けさの中 「紺野は女の子なんやから酔っぱらいに会ったら危ないやろ?!(><)」と言って 私を歩道の内側に誘導してくれた先生を私はその時、信じようと思った。
噂は噂。 目の前にある真実を大切にしていくことが今の私には必要だと思った (;><)/
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