今日は、昨日卒業式で学校に行ってたので代休です。
昨日は、塾をまた休みました。 「卒業式があったから行けなかった」なんてわけもなく、ただのずる休みです。
そして今日は、母と街に出掛けてきました。 その街は、塾のある街で 母と別行動になってから、私はこっそり塾に行って来ました。
塾の前へ着き 「もうこの場所に来るのも、あと少しか‥。」なんて思うと気持ちは沈むばかり。 でも、塾の前で沈んでばかりもいられないので、講師室へ行き、先生の姿を探しました。
「おぉー紺野、こんにちは。」
ドアの前に立っていると、温かくて優しい先生の声が聞こえてきた。 先生は髪型を少し変えたようだ。
「今日は学校休みか?」
「うん。昨日、卒業式だったから。」
「そうかー、おめでとう♪」
「え?」
「いやいや、冗談や♪」
そんな冗談にも笑えなかった私に、先生はすぐに気付いた。
「どないしたんや?そんな暗い顔して。」
私は躊躇いながらも、「もう塾には来れなくなること」を暗に仄めかした。
「そうか‥。紺野、紺野の気持ちはどうなんや?」
「‥‥‥仕方ないと思う。」
先生は、それ以上、何も言おうとしませんでした。
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