冬期講習、二日目。
慣れないクラスの教室に入るのは、なんとなく怖い。 教室の中に入ってしまうとそれほど気にならないんだけど、入るときが怖い。
先生は、生徒とのコミュニケーションを大切にする人で 生徒の中にはそれを嫌がる人もいるわけだけど 授業中には、できるだけ多くの生徒に一人ずつ話しかけようとしている。
一番前の目立つ席に座っていたからか、私も何度か話しかけられた。
普段から、少し淋しそうに遠い目をしてボーッとしていると (=_=) いきなり、「そうですよね、紺野さん?」といってよく話しかけられる。
今日は、こんなことを話した。
「紺野、最近元気か?」と聞かれ
「((・・ )( ・・)) ウウン」と首を横に振った後、笑顔で先生を見つめると
「でも今は学校、休みやろ?(・.・?)」と先生は言った。
そんな会話だった。
先生は、私の学校での状況を知っている。 私が話したから知ってるんだけれども、本当は話すつもりなんて全然なかった。 何故かと言うと、私は先生のことを「何かあったら相談しにこいよ。」と言うわりに 生徒の成績だけにしか興味がなくて、ややこしいことには関わりたがらない人だと、ずっと思っていたから。
てゆーか、普通の塾の先生ならそれが当たり前だと思う。
でも、先生は違った。 いや、出逢った頃はそんな人だった。 でも、出逢いから2年、先生は変わっていた。
私が落ち込んでいると、それにすぐ気付きふたりきりの教室で 「何があったんや???」と優しく聞いてくれた。 その優しさが嬉しくて、すごく意外すぎで(^_^;) 私はついポロッと言ってしまったのだった。
その所為で、先生には心配をかけてしまった。 でも、このことを言ってから、私と先生の距離がぐっと縮まった気がする。
そう言えば。 ちょうど一年前の今日は、私が突然、塾の自習室に通うようになった日。 先生と仲良くなり始めた日でもある。 早いもので、あれから一年が過ぎた。 今年は本当に色々なことがあった。楽しいことも、辛いことも…。 「ちょうど一年」という区切りとも言える今日。
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