ラヴシック☆

     


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2002年10月04日(金) 何も変わってなんかいない

朝から職員室で号泣して教室へと行くと
昨日の4人組が近寄ってきた。

「紺野さん、放課後とか時間なくて
 話し合いできんみたいやけん 今、短く言うけどな。
 先生(担任)が言うにはな、私たちが紺野さんに『どうして欲しい』って言って条件出すだったら
 紺野さんにも、うちらに『どうして欲しい』か条件出してもらいって‥。
 で、紺野さん、何かして欲しい事とかある?」


「急に話すのは‥無理やけん…。
 まずは挨拶ぐらいから始めたい…。」


「じゃあ、挨拶からって事で…。
 『おはよう』」


話はそういうことで一端落ち着いた。

「独りでいたい」という気持ちは全然変わらなかったけれど
母親の勧めで、一応カタチだけでも前向きな姿勢を見せることにした。

「挨拶ぐらいなら…。」
朝は、挨拶ぐらいならできると思った。
でも放課後には、その挨拶が…できなかった。
逃げるように学校を後にした。

担任の目には、何もかも終わったかのように見えたかもしれない。






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