2005年09月23日(金)  突然に 子宮が収縮 ぶっ殺す!


30w0d(8ヶ月目)


もうダメだ、と思うと途端にすべてがダメになると思う。

日本に帰れるという希望が目の前に現れてしまったので、私の思いは決壊した川のようにバランスを失い流れ出てしまっている。堤防のこっち側でそこに川があることすら忘れて平和に暮らしていたので、ここまで増水していたか、と自分でも驚くほど。

早く! 一刻も早く、私を塾で働かせてくれ!という思いでいっぱいだ。今すぐ日本に帰ったところで、あと2ヶ月で出産なので働けないのだが。

今年の2月にこっちに戻ってきて妊娠が発覚して約7ヶ月間、執筆業は忙しかったが、家の中にこもりにこもって思ったことは、やっぱり私は外で働きたいんだ、ということ。執筆の仕事だって、直に高校生と触れ合っていなければ、いつかアイディアが枯渇するだろう。

とにかく、私を塾に!

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ところで、昨日の夜料理をしているとき、お腹が張って腰がものすごくだるくなり、立っていられないほどになった。これはヤバイぞと思い少し横になっていて、そこに相方が帰ってきて、病院に行くか行かないかというような話にまでなった。

夕飯もあまり食べられず、すぐに睡魔が襲ってきたので、そのまま歯も磨かずに眠った。明け方目が覚めて、薄暗がりの中で昨夜の原因を考えていたのだが、もしやアレかと思い当たることが。

これからあんまり体重が増えないようにと、シナモンを小さじ1杯食前に飲みなさい、と母に薦められて一昨日、昨日と夕飯前に実行していたのだ。シナモンは胃の中でドロドロのゲル状になり、食物を包んでエネルギーを摂取しにくくするらしい。

小さじ1杯のシナモンは、口に含むとものすごく辛い。刺激物!という感じなので、これ大丈夫かな、という気持ちで飲んでいたのだった。朝起きて、早速ネットで調べてみると、「シナモンは子宮を収縮させる働きがあるので、妊婦の大量摂取は避けましょう」と書いてあるではないか! 思えば、昨日料理しながらシナモンを飲んで、その直後にお腹がきゅーっとなりだしたのだ。

日本が朝の8時になるのを待って、母に怒りの電話。私がしっかり調べてから実行しなかったのも悪いが、どうにも腹の虫がおさまらない。「妊婦に何か薦めるときは注意してよね!」と言うと、「あらっ。そうだったのぉー。ごめんごめん」とヘラヘラ笑う母。「でも、孫ちゃんが生まれちゃわなくてよかったわね」と。ぶっ殺す!

うちの母は極度の楽天家で、その思考法にいつもムカムカさせられる。自分の失敗をいい方に解釈し、反省というものをしないのだ。だから同じ間違いを繰り返す。

これからは、母の健康法にしっかり疑いの目を持って、自分の身は自分で守ろうと誓った初夏の早朝。


つづく。


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