2005年09月09日(金)  愛したら 心張り裂ける 日々だけど


28w0d(7ヶ月目)


出発は明日の早朝なので、今日の朝イチでパスカリーナを獣医さんがやってるペットホテルへ。私はこっちの車の免許を持っていないので(しかも超ペーパードライバー)、相方が仕事に行く前にってことでしかたなく朝イチ。

たとえ一泊でも、パスカリーナをホテルに預けるときに泣かなかったことがない。受付でケージごと渡して、獣医さんを出た途端に必ず号泣してしまう。今回は9泊もさせてしまうので、帰りの車の中もずっと涙が止まらず。相方に慰められても、一向に止まらず……。


パスカリーナを預けた獣医さんというのは、パスカリーナを里親としてもらってきた所で、パスカリーナはうちに来る前、そこに3ヶ月もお世話になっていたのだ。獣医さんだけでなく、看護婦さんもみんなパスカリーナのことをよく知っているので、引っ越して遠くなってしまったけど、未だにそこに預けている。

じゃあ、なんで泣くかといえば、パスカリーナは人間みたいに状況を理性で理解することができないから。状況を理解できれば感情をコントロールできるけど、理解できない頭の中は、きっとパニックだろう。


それに、猫は神経質な生き物だけど、その中でもパスカリーナは群を抜いていると思う。人が来たらベッドの下に隠れて出てこないし、私と相方以外の誰にもなつかない。遊んでいるときに、おもちゃのボールが鼻にコツンとあたっただけで、凹んで隠れてしまったりもする。パスカリーナにはエクストラケアが必要なのだ。

ここ最近のトイレ砂の度重なる交換でパニクったパスカリーナは、いつもならソファの上で昼寝するのに、ここ数日は薄暗いランドリーの湯沸しタンク(ちょっと温かい)の上で隠れるように寝ていた。夜は抱っこして私のベッドに連れてくるんだけど、朝起きるとやっぱりタンクの上にいるのだ。それで、今朝、とうとうトイレの外のランドリーの床におしっこをしてしまった。トイレの失敗は初めてだ。引越し直後のトイレ砂事件で、ストレスが限界に達していたのかもしれない。


そんなパスカリーナなので、獣医さんがどんなに知ってる所で、帰ってきたら何もなかったように元気なパスカリーナだったとしても、心の中は凹んでるだろうということが容易に想像できるからツライ。心が張り裂けそうになってしまう。


思うに、生き物と一緒に暮らしたり、子供を持ったりするということは、心の張り裂けるようなことの連続だろう。非力な存在との生活は、重責と心配で満ち満ちている。それだけにとどまらず、不自由で面倒なこともたくさん襲ってくる。しかし、逃げられない。後戻りは許されない。

じゃあ、なぜ、そんな生活をあえて選ぶのか。それはやっぱり、どんな不自由や面倒を背負い込んでも余りあるほどの幸福と充足感を得られるからだろうと思う。欲するものを手当たり次第に手に入れようとしていた若かりし日の薄っぺらな生活に、ドンと奥行きが出る気がする。愛するものが与える不自由は、案外満足に一番近いのではないか、と最近思う。


最近相方は仕事が忙しい。来週1週間休みを取るので、引継ぎなどで今日はかなり遅くなるようだ。パスカリーナのいないひっそりとした我が家で、一人ポツネンと夕飯を食べていたら、なんだかまた泣けてきてしまった。寂しいと食欲がまったく出ない。

泣いてないで、さっさと仕事を片付けよう。終わらなかったら、日本に持っていくことになる。いやだー。


日本滞在はちょうど1週間で、明日出発して日曜に帰ってきます。今回は1週間と短いので、パソコンは持っていきません。次の更新は、日曜(疲れていなければ)。日本でおいしいものをたくさん食べて、たくさん買い物してきます。では。


つづく。


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>>「匿名メールフォーム」へのレス

・今回は相方と一緒です。その方が安心ですしね。
 長期休みは取りやすいと思いますよ。
 細切れのも取り易くて、
 相方は、私の検診の日は必ず休んでます。
 私が夢に出てきたんですか?(笑)
 夢の中ではどんなキャラなんでしょ、私。

・明日の夜には日本にいます。
 パスはペットホテルに預けました。
 泣く泣く。
 子供みたいに連れていけたらいいんですけどねぇ〜。
 今回はすぐに帰ってくるので、更新は戻ってからになります。

・ミルクレープ、簡単でおいしくてサイコーよ!
 いちごのスライスを入れるのがミソ。
 体温計、任せとけや。
 帰ったらまた電話するね〜。
 今度こそお茶しようね。私は生クリーム平気なので(笑)。
 行ってきま〜す。

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