たそがれまで
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2004年04月22日(木) 自然が先生



最近何かと土いじりをすることが多い。
子供達が野菜を育て始めたことで、私も触発されて花など育てている。
借家だけれどちゃんと花壇なんかもあって、自由に使ってくださいと
大家さんから許可を頂いている。

この春故郷に帰る予定だったから、今まで花壇は使わずにいたけれど
夫の勤務が延びたことであと何年かここで暮らすことになったから、
花壇を手入れして花や野菜を植えてみた。


その時ふと気になっていた植木鉢二つを、一緒に花壇に植え替えることにした。
昨年の春先に購入した、娘と同じ名前を持つの木の苗と、
こちらに越してきてすぐ100均で購入した、息子と同じ名前を持つ木の苗。

どちらも帰郷した後の新居の庭に植えようと、大きめの鉢で育てていたのだけど
窮屈だったのだろう、大きくもならず、花もつかなかった。
娘の木に至っては既に枯れ木同然の状態で、一かバチかで植え替えた。


植え替えてわずか4日、もう枯れ木だと思っていた娘の木から
緑の若芽がいくつも出てきた。
毎朝夫が庭に出るので、今朝見つけて教えてくれた。

鉢が小さかったんだね。
窮屈で窮屈で仕方なかったんだね。
もっと早く植え替えてあげてたら、今年も花を付けていたかもしれないね。





人も、決まり事や約束事でがんじがらめに締め付けたって
大きくはなれないんだろうなと思った。
「桜」と同じで寒い冬や強い風に立ち向かってこそ、
大きく大きく枝や根を伸ばせるのだろう。
鉢だからと、日当たりの良い場所ばかり、風の当たらない場所ばかり
過保護という締め付けをしていたんだろう。

それに、枯れているように見えていたって、内にはまだまだパワーを蓄えていて
いつか来る日を待っていたようにも思える。
のらりくらりと過ごしている娘の中にも、
きっとすごいパワーが秘められているに違いない。

内に秘めた力を発揮できる場所が見つかったら
きっとぐんぐん延びていく。
それはきっと温室の中ではなさそうだ。


自然ってすごいね。
いろんなことを教えられる。


息子も娘も、自分が育てている野菜達から
いろんなことを学ぶんだろ。きっと。







東風 |MAILHomePage

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