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先日、伯母の法事に行った。 法要が行われる寺院の本堂に足を踏み入れると お香の香りに背筋がしゃんとした。
線香の香りがあれだけ嫌いだったのに ふと懐かしい気にさえなった。 もともと『香り』というものが得意ではなく 香水の類はいっさい付けないし、芳香剤も使わない。
だからこそ香りにはとても敏感で 自然の香りもすぐに嗅ぎ分けることができる。
今の季節だと水仙や梅 淡い香りなら心地よいと感じる。
そう云えば伯母が亡くなった日に 私は梅の名所で知られる太宰府天満宮に居た。 丁度息を引き取った時刻に、私は飛梅の前に居た。
まだ満開には間もある頃だったから、 淡い梅の香を思いっきり吸い込んできた。 梅の香りは好き。花も好き。
群れて良し、一輪で尚良し
百合や薔薇のように華やかではないけれど ちゃんと自己主張のできる花 そんなふうに生きていければ・・
伯母の為に読まれる読経を聞きながら そんなことを考えていた。
どこかに梅の香のアロマグッズがないかなぁ 梅の香りなら部屋中に満たしてもかまわない気がする。
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