たそがれまで
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2003年06月11日(水) 断ればすむだけなのに・・




疲れた。
本当に疲れた。
予定外の長距離運転で、もうヘトヘトになった。


「ねぇ、買い物行かない?」

朝っぱらからの電話に、内心どうしようかと迷った。
目的地は車で1時間ほどかかる大型ショッピングセンターで
外は横殴りの雨。
映画を見に行くかどうか悩んでいる最中だった。
それを告げると、敢えなく却下されてしまった。

足を持たない彼女は、私をアッシー君(死語は承知です)だと思ってる。
いやいや、ただのアッシー君だけならよいのだが、
時々ATM代わりまでさせられる。

「銀行行きそびれちゃって、ちょっと貸してくれる?」
「救急病院に子供を連れて行くから、ちょっと貸してくれる?
 ついでに、乗せてってくれない?」
無駄使い防止のために、キャッシュカードを付けていないのは感心するが
それがこう頻繁だと、危機管理能力に欠けるとしか言いようがない。
それも悪びれたふうでもなく、あっけらかんと言われると
何か私の方に落ち度がある気にさえなってくる。

常に自分のペースを崩さない人。
強引に自分の意見を押しつける人。
正直言って、苦手だ。


そう、こんな事を書くくらいなら
はっきり断ればいいんだ。
それをできない自分自身に、心底辟易している。

人間関係をギクシャクさせたくないからと正当化させつつ、
「NO」を言わない自分自身に自己満足しているだけだ。


強い雨が降る帰りの車中で、
「また行こうねぇ〜」との彼女の言葉に、
「アッシー君はもう懲り懲り」と言ってみた。

でもこれは「NO」じゃない。
ただの嫌味。
思いっきり嫌味。
ああ、これこそが最低な行為。

こんな嫌味を言うくらいなら、
旦那にグチグチ言うくらいなら、
最初っから言えばいいんだ。
ただ一言「NO」と。

なんで私の方がこんなに凹まなきゃならないのだろう。
あー莫迦ばかしい。



洗顔だ。洗顔だ。
今夜も思いっきり洗顔だ。






東風 |MAILHomePage

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