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■ 彼女の苦悩
苦悩に満ちた電話を
二年間くらい、
ずっと私にかけ続けている女友達がいます。
彼女は
高校で教鞭をとりながら
NPOに関わっている、
あるグループのリーダーです。
苦悩の訳は、
彼女がおさめている、高いNPO活動評価の所以である
ある医師との
長引く不倫関係にあります。
(この日録に一度だけでて来たドクターとは別の人です。)
丹念に
彼女の話を聞いているので、
その思いの苦しさが良く解かります。
相手にベビーが誕生しても
相手が短期単身赴任になり、物理的に接触不可能になった時も、
ずっと離れられなかったのに、
別離は
やはり 世の常で
ひたひたと彼女の背後に迫ってきているようです。
別離の予感に
心のコントロールを失いつつある彼女は、
精神科にも自ら足を運び
薬によって
高校の授業を消化しています。
私は彼女に何度も言います。
悲しいくらいの痛々しさで
私にすがってくる彼女。
強靭に見せている彼女の
裏側の脆弱さを知っていればこそ
丹念に 丹念に
私は 彼女の 弱さを受け止めます。
誰だって
好き好んで、負の人生を抱えているわけではないのだから。
その人が抱える悲しさを知り
時に絶望的な気分になりながら
その悲しさ故に
愚かと知りつつ、止まらない心根が いとおしい。
去年の911が原因で
中止になった公的機関の海外研修が
ようやく実現するの と言う彼女。
初めての海外旅行が、研修旅行だという彼女。
真面目で堅実な彼女らしいトピックだと思います。
だから余計に
その不条理な恋と結末が
痛々しい。
BBS
2002年11月10日(日)
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