台所のすみっちょ...風子

 

 

ブラボー! - 2004年06月22日(火)

「いや〜、今日も朝起きられなかったなぁ〜」

と、今日、換気扇の下で旦那とくつろいでいる最中、

何気なく言ったら、

彼が私をまっすぐに見つめ直したかと思いきや、

急に

「今朝、僕が目覚めたとき、家の中は妙な静けさ
 に包まれていた。
 起き上がり、横をみると妻が怪獣ブ〜スカのように
 ブ〜ブ〜ス〜ス〜と寝息を立てていた。
 僕は立ち上がる、そして洗面所に行き、おもむろに
 顔を洗い、歯を磨く。そして、着替える。
 少ししかない時間の合間を縫って、僕は急いで台所に行く。
 トーストを焼き、牛乳をコップに入れる。
 焼きあがっても皿は出さない、そのままだ。
 流しに立ち、パンの屑が床にこぼれないようにと注意を払いながら
 おもむろにかじりつく。
 すると、あっという間にもう時間だ。
 僕はおもむろに鞄を持つ。そして、寝ている妻に目をやる。
 幸せそうな妻の寝顔を見て、僕は自分も幸せだと感じる。
 僕は呟く・・行って来ます・・」

と、話始めた。

「おもむろに」が頻繁に出てくるものの、

彼の口からそれは淀みなくつらつらと吐き出され、

その小説のような、北の国からのナレーションのような滑らかな響きは、

明らかに人によっちゃあ心に深く染み渡るようなものであった。



ブラボー!

だが、そんな作戦には乗らない。




おしまい。


...




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