老後 - 2004年03月03日(水) それは土曜日の夜のことだった。 駐車場からの帰り道、建設中のマンションの脇を 通りかかり、私は何気なく足を止めた。 そこにはマンション名と入居日などが書かれた看板と共に、間取りの図が。 買えるわけもないが、価格と住みやすそうなデザインについ目が いってしまったのだ。 ポケ〜っと見ていると、少し後ろを歩いていた旦那が、 私に近寄り、そっと肩に手を置く。 そして・・ 「いくら見たって、うちはマンションなんか買えないよぉ〜〜〜〜〜〜ん」 とひと言。 その場は「そうだよね・・・」と頷いて、また歩き出した私だったが、 家に着いて、時間が経つほど旦那の言葉が気にかかる。 どうもしっくり来ない。 あの時の彼の「買えないよぉ〜〜〜〜ん」の「よぉ〜〜〜〜ん」の ところは 「よほほ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん」にも聞こえるような、 または 「ひょ〜〜〜〜〜〜〜ん」にも聞こえるような、 おちゃらかホイホイッ!といった軽いノリの響きであった。 普通なら、愛する妻が夢のマンション前に、 力なく立っている場合、かける言葉は 「今はまだ無理だけど、任しとけ!」であり 「買えるように2人で頑張ろうな!」ではないのか? それがあんな響きでいいのか? 「よぉ〜〜〜〜ん」て・・ 「よほほ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん」て・・・ 「ひょ〜〜〜〜〜〜〜ん」て、なんですか? 私たちもいずれおじいさんおばあさんになる。 いつまでも賃貸というわけにはいかないだろう。 旦那が言った言葉を何度も思い出しながら、 彼と一緒で老後は大丈夫だろうか・・・?と、 旦那より確実に5年早くその時期を迎える私は 思わずにはいられないのであった。 おしまい。 ...
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