夏花火。夏浴衣。夏女。 - 2002年07月28日(日) 土曜日夕方、渋谷。 浅草行きの銀座線に乗る。 今日は隅田川の花火大会。 右を向いても、左を見ても 女の浴衣、浴衣、浴衣姿だらけ。 一平方メートルに2人はいた。 電車の一車両の床面積を知らないから 何とも言えないが、これはすごい事だ。 ここは、銭湯「富士の湯」か!ってな状況である。 その浴衣に身を包むのは10代半ばから後半。 まだ、絶対中学生という7人ぐらいの一団は 肌ピチピチで、みんなバッチリ厚化粧。 「おまえはサラリーマン早調べクイズの 酔っぱらったオヤジかい!」っと ツッコミ入れたくなるほど、 下駄でフラフラする足元で必死に 電車の揺れに耐えている。 今日の為に青筋立てて選んだ浴衣は 色、柄、共に実にカラフル。 どうやら、紺とか、渋いダークな地より、黄緑色や黄色地、 又はピンク地の物など、明るい色合いのベースに 白っぽいモチーフをあしらった軽い感じのタイプが 今は主流らしい!と元服飾関係(生地屋だが・・) の私は鋭く分析!! その浴衣の感じと車内できゃーきゃーワーワー騒ぐ、 果ては「写るんです」で写真まで撮るハシャギっぷりが 「軽い」というカテゴリーで みょーに一致してしまう。トホホ・・。 思いっきり大和撫子風で決めてるつもりだろうが、 その姿は七五三に近しいものがある。悲しい。 だいたい、良い子のみんなはいつから そんな日本びいきになったんだ? 彼氏ウケまたはナンパされた時の事を意識しての ことだろうが、ざぁ〜んねんでしたぁ〜、 色気を感じさせないぐらい、なんだか薄っぺらい印象だ。 でも、その歳でフエロモン光線ビンビンでも困るけど。 まあ、結局は今となっては浴衣を着るのが 「いっぱいいっぱい」の私のやっかみってとこでしょう。 (う〜、ちょっと着てみたいではないか・・・。) しかし、その子たちは、私の予測とは裏腹に、 男心をバッチリ掴んだらしく、まだ浅草にも 着いていないというのに、もう車内のチャラチャラした ”馬の骨男”達にナンパされていた。 いや〜、いったい日本はどうなってしまうのかと 考えながら、(いや、ぜんぜん考えてない。) ブラブラ家に戻ったら、今日来ることになっていた 旦那の会社の人々がすでにご到着していた。 マンションの敷地内からみんなで花火を見るのだ。 さすが営業、チームワークが大切。 そのうちの一人に浴衣を着てきた女性がいた。 27歳だそうだ。 深いエンジ色の地にオフ白の金魚の柄が、粋でいい。 そして、白い肌のうなじが色っぽい。と、なんともオヤジ臭い 私。最近、女としての資産価値が下がる一方の私だから、 考えることもオヤジより。 彼女の漂う色気は容姿だけのせいではないな。 酸いも甘いもかみわけた大人の女。 20代後半を迎えた成熟した女性の”幅”ってヤツかも。 その落ち着きさ加減が、浴衣に良く似合う。 女性としての”浴衣時”は 25歳からとみたね。 25歳からなら「じゃあ、私もいっとくかぁ〜!」 てな気持ちにもなるが、ただでさえちょっとスカート を履いただけで”クラブのホステスさん”に 間違われるというのに、浴衣を着た日にゃ〜 まさに”和服姿の銀座のママ”。 同伴するほど、知り合いいないし。 専業主婦には、荷が重すぎるってもんである。 おしまい。 ...
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