うんちブタ うんち牛 むぎゅ〜ん。 - 2002年07月17日(水) 友達が2人、やって来た。 そのうち一人は、パリに住んでいる。 毎年この時期になると、彼女は 私にパリの風を運んでくるのだ。 彼女の一人息子もやってきた。 彼の名は生ちゃん。やんちゃ盛りだ。 私には子供がいない。 いないので、当然子供の喜びそうな物など 部屋にあるわけがない。 無理矢理あると言ったら、今日来たもう一人の友達から もらったクタ〜としてる犬のぬいぐるみ と、今は無きドラッグストアー「ブーツ」で、ただもらい した大して可愛くもないクマのぬいぐるみ、サイズはスモール。 私が子供だったら、部屋をぐるんと見渡して、 即効、帰りたくなるに違いない。 てなワケで「楽しんでいただけるでしょうか・・。」 と、乙女心をドキドキさせていたら、 なんてことはない。 彼は喜んでいた。 うんちブタとうんち牛を。 2つともキーホルダー、 テレビ台の隅で埃をかぶっていたのだ。 手にすっぽりと収まる大きさ。 お尻の方に穴が開いていて、胴体を指で挟み、 やや力を込めて、むぎゅ〜んと押すと、その お尻の穴からシリコンをグっと柔らかくしたような ゼリー状のものがバア〜っと顔を出す。 色はやや紫がかった茶色。 ウンコそっくりのウンコなのだ。 質感もネバネバしているので、かなりリアルな代物。 いっそ、臭いもつけてみたら良かった。 そのうんちブタとうんち牛が彼の心を掴んだ。 そして離さない。 むぎゅ〜ん・・・ピュ〜 むぎゅ〜ん・・・ピュ〜 繰り返される作業。 この2つがこんなにも子供に受けたのは、初めてだ。 私もノーマークだった・・。 彼と一緒に遊んでいたもう一人の友人の慣れた対応も 子供心をコチョコチョくすぐる。 部屋中に明るい声が響く。 子供がいるのはいいもんだ。 それにしても、生ちゃんの感性が私の感性と一緒とは! さすがだ! もう、私には臆することは何もない! 私の好きな物を用意しておけば、きっと 彼も喜んで、楽しく遊んでくれるに違いない。 帰って行く生ちゃんの後ろ姿を見送りながら、 「待ってろよ・・、次はもっと面白いものを用意しておくぜ・・。」 と不敵な笑みを浮かべる私であった。 おしまい。 ...
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