2006年12月17日(日)
「どうしてみんな昨日になってしまうのかしら?」 娘が言うので、扉を閉めた かんぬきを掛けた鎧戸に隙間はなく こうしておけば 怖い明日は入ってこれないでしょう 厚くカーテンを閉ざして 朝陽も拒んであげましょう あなたは今日の夢だけを 大事に守れば良い けれど 娘よ 全てが過ぎてしまい 手の内に今日すらも残らない事を 望むものもいるのですよ 同じように明日を拒んではいても だから暖炉の炎に焼かれましょう 煙になって過去になり 今日というお前の部屋から去って お前の手放す日々となりましょう そうね、もっと早くこうすればよかったの 忘れた夢の見かたを お前にねだったりなどせずに |
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