あまおと、あまあし
2006年12月04日(月)
つまづいたのだ
夜のことだった
一寸先も見えぬ夜のことだった
いや
夜であっても光はあり
わたくしの足元で草は露をおびて
濡れていた、ひかりは
小さな滴にあつまり、繊毛の上で輝き
道は見えていた、僅かではあっても
つまづいたのだ、だから
見えている石につま先を添え
私はそこから歩き出そうとしたのだ
逃げることの出来ぬ朝とやらの
容赦ない光の方角へ、
荒れ野である道のない方角へと
そしられることなど覚悟の上で
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著者 :
和禾
Home :
雨渡宮
図案 :
maybe