あまおと、あまあし
あまおと、あまあし
 2006年07月02日(日)

ちいよ、ちいよ、鳥のなく

あの森のはてた場所に、雨は燃えているだろう

ちいよ、ちよ、

あなたの声の、記憶の中のやさしさを
とどめたいと、紡いでいる、糸、みどりいろの。

水にうたれて
わずかでも清しくなれるだろうか
まなこの底に、沼が産まれて
獣たちを、まねくだろうか

ちいよ、ちちよ、鳥の泣く

緑の果てで、ないている。


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 著者 : 和禾  Home : 雨渡宮  図案 : maybe