あまおと、あまあし
あまおと、あまあし
 2004年11月29日(月)


ひたひたと水
水面には細波
波間には呼び声
声の主は、誰?

鱗がみている夢
夢路の果ての忘却
去り行くのは魂
その王国に


貴女はかつて魚だった
鱗には水の上の空が映り
青、あお、あおい色を様々に
語るよりも雄弁に数えながら
目指していたのだ
果て を

彼方に日が沈む場所があるという
信じていたのだろうか
海が果てるその場所に
「終わり」という言葉があるのだと

果てるのは日々
日々は巡り続け
続けられぬのは想い
想うことは尽きず

声が尽きるまで、呼ぶ



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 著者 : 和禾  Home : 雨渡宮  図案 : maybe