七竃雑記帳
桂木 炯



 べっこう飴

鼈甲細工のような薄い黄色
光に透けるとキレイで
味はなんとも言えない素朴な味

急にね食べたくなるものなんだけど
ニッキ飴も、黒飴(那智黒)も好きなんだけど
やっぱりべっこう飴


そこ「アンタ味覚が若くない!」だとか思わないように


普通に売ってるのってどうも、おいしくない気がする
甘すぎたり、あっさりしすぎだったり
黄金糖でいいと言えばいいんだけれども・・・


だからといって純露でいいといえばそうじゃない
ちなみに会社違います、だから味も違います
黄金糖は株式会社黄金糖(そのまんま)
純露はUHA味覚糖
純露が紅茶飴の入ってる方です


もう一つ問題点が
私は飴を噛まずにいる方なので
ずーっと舐めてると
あの形状は徐々にとがってくるわけです
すると・・・

最後に舌を刺してしまう

これがまたえらく痛い、ていうか鈍くさいな私
そんな話は置いといて

小さい頃は簡単に買えてたんですけどねべっこう飴

昔、遊びに行く先の公園近くで
おばぁちゃん一人でやっていたお店があったんですが
本当にべっこう飴だけ売ってるの


それも、店というか人んちの玄関で


ちっちゃい町工場だったみたいで
住居部分は奥の方にあったから戸を開けるといきなり土間
その土間が、だだっ広くて夏場でもひんやりしていて
入って右手の奥には工場の作業場が見える
その横にでっかい鉄板とコンロに片手鍋が置いてあって
そこでおばぁちゃんが飴を手作りしていたみたいです


べっこう飴って
材料を鍋に入れて煮溶かして
それ用の金型に割り箸を置いたものを
油を引いた鉄板に並べておいて
溶けた飴を流し込んで自然に冷やし固める

はず・・・(おい)


で、その時は一回40円ぐらいで
ひかせてくれてた
何をって


すんごいお手製のルーレット式くじ


木製の土台に
白くて丸い役割分担表のような図が取り付けてあって
赤く塗った矢印が横についていて
スマートボール式に棒を引っ張ると丸い板が回るんですね
そーすると、そこに書いてある
形のべっこう飴を貰える・・・んだけど
サイズが微妙に違うから博打性があるとかそんなんは
この際後回しにして、たしか

おまけ

って場所もあった気がするけど
まぁそれも無視して

金型がね、物持ち良いんだろうけどね
ハッキリ言うと古くて・・・


何を選んでも怖い


だからね、ルーレットに
「すもうとり」
ってあったんだけど・・・・
そんで浮世絵みたいな、仁王立ちでソップ型の力士くれるんだけど
サイズは大きいのね「すもうとり」なだけに
「おうむ」「うさぎ」「たい」も妙にリアルで和風だったけど
「ひこうき」が、零戦チックだったのはどうなんだろう?(笑)


でもね、すごいおいしかったの
屋台で売ってるのなんかよりも優しい味でおいしかった
おばぁちゃんやさしくってね
いつもおまけくれたの、失敗したのとかくれるの


でもね表に看板らしき物がぶら下がってたんだけど
ただのグレーのボール紙で
マジックで
「べっこうあめ四十円」
って書いて
ビニール紐で
窓の格子にくくりつけてあって
だから・・・


ほんと自分の道楽でやっててんやねおばぁちゃん


お亡くなりになってから
お店はなくなっちゃったんだけどね
家はそのままなので
いつか、だれか復活させて
そのボール紙の看板を下げてくれないものかなー
なんて思う今日この頃
だって好きだったし・・・




今日のR嬢;
R嬢に「カン良すぎ」って朝一で言われて
ご贔屓の所に行ってみて
そんで、変にタイミングが合った事柄で

凹んだ・・・・・

昨日の夕方、会社で日記上げてたんだけど(それもどうか?)


なんか流れだけ見たら
すーごい嫌な人のようよね私

あ、R嬢のコーナーじゃなくなってる!?


2002年07月17日(水)
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