告白は喉の奥
L.ニトロ



五月


なんだか。不思議な。
ぶつかりかかって避わす視線。
熱くも冷たくもない常温で、魚が岩を避けて泳ぐように自然に逸らす。
なんだかごく不思議な空気。
思わぬ人と親しくなって打ち明け話に興じてみたり。

良いニュースが嬉しかったりして。

少しずつ風向きが変わっていますよ。
まだ背を押せずに頬を撫でるだけの緩やかな追い風が、背を向けたまま立ち止まっている私を少し笑っている。
降り続く雨すらも優しい緩やかな気候。
夏も冬も永遠ではない。
季節は移り変わり、私が取り残されている振りをしても夏にはコートを着ていられない。冬には薄着で過ごせない。

明日はのんびりと酒でも飲みたい。

2006年05月18日(木)
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