今日もガサゴソ
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2002年11月21日(木) 白い硯

学生の頃、画材店で白い硯を見つけました。
手のひらくらいの直径で、
数枚の皿がお重箱のように重なっています。
皿は両面が使えるようになっています。

お店の人に尋ねると
丁度お習字のとき使う墨のように
棒状に固めた岩絵の具の箱を見せてくれてました。
墨をするようにして使うのだそうです。

なんだかとても気になって
試してみたくなって
高価だった絵の具と硯を
アルバイトして手に入れました。

ゴリゴリスリスリ
丁寧に
岩絵の具をすり
たっぷり水を含ませた水彩紙に
薄くひろげてみました。

完璧に滑らかに練ってある
チューブ入りの絵の具とはまったく違った
含みのある色が現れました。

日本画の絵の具は
しっとりとした色を持っています。
湿度の多い国だからでしょうか。

それ以来、
水彩で絵を描くようになりました。


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