今日もガサゴソ
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2002年11月19日(火) |
「失われた時を求めて」 |
「失われた時を求めて」 マルセル・プルースト 新潮社、ちくま文庫、集英社
学校の図書館で 新潮社刊の「失われた時を求めて」の第一巻を手にしたとき (どうしてかわからないのだけれど) 自分の知りたかったことの答えが この本に書いてあると確信しました。
何度か借りて 読もうとしましたが 読み進むうちに迷子になってしまうようで 読み通すことができませんでした。 いつか手に入れて じっくり読もうと決めて、いったん離れることにしました。
その「いつか」が十年後に訪れて、 ゆっくり楽しむことができるようになりました。 翻訳も何種類か出たり、 研究書もポツポツ手にいれることが出来て 18歳の私が「確信した」ものを味わうようになりました。
この本を手にすると 私はするりと物語の中に滑り込んでしまいます。 そして、それが夢だったのか現実だったのか本の中のことなのか 見境がつかなくなるほどリアルな体験をします。 本を読んでいるという感覚もなくなってしまうのです。 そして、読むたびに違う自分とめぐりあうような気がするのです。
こんな本には二度と出合えないような気がします。
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