今日もガサゴソ
INDEX|戻る|進む
子供の頃 多分、映画やアメリカ製のホームドラマのなかで 垣間見たのだろうと思うのだけれども 外国のお布団はツギハギである、と思っていました。 それは、質素で暖かいものという印象で、 ぜひとも自分のベットには ツギハギのお布団が欲しいと思っていました。
中学生になった頃 NHKで「大草原の小さな家」というドラマを見て 弟と二人で感激したのです。 きれいなツギハギのお布団! あれが欲しい!
母が購読していた婦人雑誌で それがパッチワークだと知りました。
学生時代通っていた喫茶店に インテリアや生活の雑誌がそろっていて 夢中になって読んでいるうちに アンティークキルトに関する記事を見つけました。
その記事には簡単なキルトの作り方が掲載されていて コピーなんてものは滅多にない時代だったので 心に刻み付けるように読みました。
パッチワークとは布を縫いつなぐこと。 キルトとは布と布の間に綿のようなものを挟み 刺し子を施すこと、あるいは、刺し子を施したもののこと。
雑巾のようになるまで使われたキルトは テレビドラマの中の美しさとは別の意味で心に響きました。
私はツギハギのお布団が欲しい。 でもそれは、単なる楽しみで作ってはいけないもの。 私はいつか ツギハギのお布団を作る。 それは、私の人生を包むもの。
|