くるくるくろりくくろにくる
いんでっくす|ふるいの|あたらしいの
と言ってもだな、その瞬間は所謂、0コンマ00000000秒とかの世界ではなく、実にアナログにゆっくりと悠長にシミジミ、うんこらしょ、どっこらしょ、「やれ、ばあさん、もう一息じゃのぉ〜(←常田富士夫氏の声でお願いします)」な感じで、「えー、マジでー、やばいよー、それってー、シュンカンじゃないじゃーん!おかしくね?(←JRの中でアイラインを引いている女子高生風でお願いします)」 なんてツッコミも有りましょうが、でもねぇ…瞬間なんだよなぁ。
夜間診療が売り、オイラのかかり付け歯科医。 その日午後9時の診察の為夜風に吹かれて歩いていたと思いねぇ! 途中に在る桜並木の歩道。 一本の細枝が低く下がって揺れておりました。 細っこい先っぽに、何やら突起が… 近付き、よーーーーーく見るとだなぁ、5センチ程の透明で濡れた膜のようなものが街灯の明りでキラキラ。 『あら?何かしら?』
脱皮したてのセミ。
抜け殻、もしくは死んで転がっている奴は良く見かけたが、今正に、背中を割って出てきたばかりのニューフェエイスは初めてだ。 未だ透明で柔らかそうな羽に、少しずつ張りが表れて、一人前に近付いていく。 頑張れって、応援したくなるね。
でも、来週末にはもういないんだよね、君は…
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