2003年09月05日(金) ＞＞ 『青の炎』
新作棚に１本ダケ残ってたＤＶＤを、早速レンタル鑑賞いたしマシた。
『黒い家』で日本ホラー大賞を受賞した貴志祐介氏の第５作目となる作品が
演出家・世界のＮＩＮＡＧＡＷＡこと蜷川幸雄氏が初めてメガホンを取る事となった
この、『青の炎』。
実は
未だ原作を完読していないめぐなのデスが
ソコから感じられる繊細さと純粋さと
純粋ゆえに執拗かとさえ感じられる想いは、充分に感じ取る事が出来ていたと思う。
ダカラこそ、この作品を手に取った。
別に、ニノやあややが目当てじゃナイです。（嘘。）
とにかく画面のキレイな「青」が印象的でした。
画面の「青」に負けない、キレイな表情の捉え方も素敵でした。
そんな表情を的確に捉えさせる二宮和成にも、素直に素晴らしいと感じられました。
ホントに繊細な青春ドラマでした。
ココは
メディアにでも則って、青春クライムサスペンスと表現するべきなのでしょうけれど
めぐには、純粋な青春ドラマなんだと感じられマシた。
繊細ゆえに表れるのだろう、
許容量さえ考慮できずに抱え込む見誤った使命感。
純粋ゆえに妥協を許せないのだろう、
ロードレーサーを“自転車”として括ってしまえない場面。（笑。）
執拗ゆえに硬質で在らざるを得ないのカモ知れない、弱さと脆さと儚さ。
秀一（二宮和成）の行動は、大胆に見えてトテモ繊細で
イビツに見えては実は純粋で、薄情に見えても深く執拗で
身勝手なように見えてはいれども、最大の犠牲を自分に払っている。
そんな秀一を見た紀子（松浦亜弥）がラストに見せた、トテモ硬質な長巻のアップ。
その表情には長時間に変化はなく
一見、「このシーンには、こんなに時間が必要なのか？」と思ってしまう。
だけど、もし
あそこで紀子が涙を流してしまっていたら、めぐの作品評価は変わっていたのカモ知れない。
と、ゆうヨリは
タブン
原作を完読していたら、こんな感想を持ててさえいなかった事だろと思えてならない。
久々に、寝ズに２度観した作品デス。（ヲイ。）
ダカラ、ニノやあややが目当てじゃナイんデスってば。（説得力ナシ。）
◇◆◇ めぐ。
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