2002年12月04日(水) >> あわてんぼうのサンタクロース。(お引っ越し時代の日記。)
日付が『今日』に変わって小1時間ほど経過しかたと思われる深夜に
突然
窓の外カラ、鈴の音が鳴り始めマシた。
最初は
鈴のついたキーホルダーかナニかを持った誰かが歩いてるのかと思ったんだよね。
だケドね、違うの。
こう
細かぁ〜い鈴が沢山ついたヤツを、リズミカルに鳴らしてる音がしてるの。
どうしても確認したかったんだけれど
もう
たかっちはおやすみになってるからライトは点けられないし
モチロン、とっくに夜の夜中真っ最中だカラお外にも出られない。(←日没後は外出禁止。;)
ナンだかどうにも出来なくって
ただただ
小さくシャンシャン鳴り響く音に耳を澄ませていると
ふとよぎった、可能性。
「・・・・・サンタさん?」
実はめぐ、サンタさん信仰派なのデス。
そんなめぐがサンタクロースの存在を初めて否定されたのは、11歳のクリスマス前でした。
当時、校舎の端と端のクラスだったにも拘らず
休み時間の度にちょっかい出しに来てたAクンって男の子がいたのね。
前の学年でもカナリ離れたクラスだったのに、しょっちゅうウチのクラスに顔を出してて
めぐが初めて
(モチロン近視補強の為ではありマシたが。)
アコガレのアイテムのヒトツだったメガネをかけた時なんか
「似っ合わねぇ。」
のヒトコトをゆう為ダケに、30M近くもの距離をわざわざ歩いて来てたりして。
そんなAクンがある日
サンタクロースの話をモチーフにした絵本かナニかを図書室から借りてきてためぐに
「お前まだそんなの信じてるのか?ホントはサンタクロースなんていないんだぞ?」
って云い放ったの。
モチロン即座に反論はしてみたモノの、ナンだか悔しくってねぇ。
普段からイジワルばっかりするAクンの云う事だし
そんなの気にしなくっていいよ。って思ってはみてたんだケド
めぐは信じてるのに、みんなは信じてない。・・・みたい。
信じてないからこそ
簡単に「そんなの嘘だ。」「本当は存在しないんだ。」なんて否定できるのに
そう云われたことが悔しくって、そう認識されてしまっている事が悲しくって
その年のクリスマスは、初めて泣き明かしたクリスマスになっちゃったんだ。
「サンタさんは、きっとどこかにいるんだ!」
そう思っていながらも、メディアの端々で見かけてしまう
親が子供の枕元にプレゼント置いている、ありふれたクリスマスの風景。
・・・ナンだか痛くてさぁ。;
気がついたら
どこか、サンタさんを避けてる自分がいた。
そんなめぐが
実情を理解して納得してようやく飲み込んで、実に10年もの歳月をかけて行き着いた結論。
「サンタさんはおもちゃ屋サンじゃないカラおもちゃばかりを運んでもいられないし
超能力者でも魔法使いでもないから、必ずしもみんなの所へ来てくれるって訳でもない。
だけどきっと
毎年どこかの誰かの元には訪れていて、いろんなプレゼントを残して行ってくれている。
今年は、マダめぐの順番じゃないダケなんだ。」
クリスマスの朝には
イブの空に舞い飛んだ、いろんな「想い」が降ってくる。
雪の降らないオキナワでも、奇跡や希望は降ってくる。
ホントは
枕元のくつ下がからっぽでも、なんにもガっカりする事なんかないんだよね。
だってきっと
あふれる希望を抱いて、あたたかな夢をみていられるステキこそが
サンタクロースから贈られた、本当のプレゼントであるハズなんだから。
◇◆◇ めぐ。 |