2002年11月25日(月) >> 許容量。(お引っ越し時代の日記。)
沖縄ズキの旦那サマの地元に嫁いだ
めぐとはひとまわり以上も年の離れたお友達と
実に数年振りに、ちょっとゆっくりお会いする機会がございマシた。
嫁いだ当時の彼女は
彼の周囲の人間から、そりゃあ理解にさえ苦しむ程の差別を受けていて
顔立ちも訛りもその生活習慣すら
聞くに堪えない言葉の暴力で詰られる毎日を送っていたんだそうです。
旦那サマも大スキなポークランチョンミートを初めて食卓に乗せた時にさえ
その存在すら知らなかったお姑サン達に勧めてみたらば
「そんなクズ肉が食えるか!」
などと、そりゃあヒドい云われ様で一蹴されていたとの事でしたが
近年の沖縄ブームと、全国展開めまぐるしい“わしたショップ”の充実さで
「ようやくポジションも安定してきた気がする。」と、安堵のため息を漏らしておりマシた。
嫁が沖縄出身なのを「島国人間」扱いして
今まで殆どマトモすら取り合わなかったお姑サン達に至っては
「ウチなんか嫁が沖縄出身だから昔から食べてましたよ〜。」
なんて、さも誇らしげに話すようにさえなったらしい。
まぁ
何も年配の方でなくても
未だにオキナワ差別が存在するのは、拭いようもない事実なんデスけどね。
ナンだか、やりきれませんね。
めぐが中学時代にも
島に出張かナンかで東京からいらっしゃってた方々をお話しする機会があったのデスけれど
その方々さえも、いちいち
「“こんなとこ”でも電気通ってるんだね〜。飛行機も飛んでるんだね〜。」
ってな態度だったモンだから
「情報氾濫都市在住なワリには不勉強極まりないんですねぇ。
だから“こんなとこ”に飛ばされちゃうんじゃあないんですか?」
なぁんてケンカ売ってた覚えがありマス。
後にめぐママからは誉められましたが。(←似たもの親子。)
でもソレって
悲しいかな、離島でも沖縄本島でも同じ事なんデスよね。
離島じゃあ市内以外の人間を部落や村民分類して呼びつけてたりしてるし
沖縄本島じゃあ、離島の人間なんて差別対象以外のナニモノでもナイ。
けれど
当然ソレは一般論であって、決してみんながみんなそうだって訳ではナイ。
「○○の人は○○ってゆーけど、そうでもないんだね〜。」
なんておっしゃる方もいらっしゃれば
「○○の人は○○みたいだけど、○○は○○だから好き!」などと
謎の意気投合を構えて下さる方もいらっしゃいます。正に十人十色だ。
結局は、人間の許容量の問題なんだよねぇ。
別に
ダカラ今更ソレがどうした。ってな訳ではナイんだけれど
久々に会った彼女との楽しいハズの再会が
予期せず目の前に突きつけられた「差別」的現実の為に
何となぁく
切なくなってしまった一日になっちゃってたのでした。
まる。
◇◆◇ めぐ。 |