伝言ほど面倒なものはない
そんなことはあまり考えたことがなかったが Yさんの入院で ご家族との連携の難しさを 5年もの付き合いの中で初めて感じる 日に日に変化する様態 良い時もあり悪い時もあり・・・ 一喜一憂するご家族だが それを伝えることが難しいのだ ぐったりと舌を出し 反応のないYさんを見て 保証人に様子を見に来て欲しいと伝えてもらう しかし次の日は起き上がろうとするほどの元気さ・・・ 近くに住む家族なら 私もこんなにハラハラさせられないだろう どの子供達も 山口県だの京都だのでは 何かの時には時間がかかる 最期の時くらいはそばにいて欲しいのが私の望みだが ・・・叶うだろうか
今日保証人と意識の再確認をすることとなった 二度の電話に 私はたまたまの留守 こちらからすると保証人が留守とタイミングが悪い 再度こちらからかける 話の内容は ゛付き添いという感じではなく 見舞う気持ちで 気楽に考えて欲しい゛ といったところだろうか その奥底には 付き添いとして行くと お金がかかる・・・と言うことのようだ 昨日のうちに 施設の副主任とその旨は話し合っていたから この電話の内容はわかりやすかった しかし私にはまったくお金をいただく頭などなく この期に及んで お金がらみとは 腹立たしいとさえ感じた ゛5年も見させていただいていて 入院となれば祖母を見舞うのと同じ気持ちでいる 付き添いで様子を見ているなどとは思わないでいただきたい゛ と はっきりと伝えた 様態の悪化に 一度様子を見に来て欲しいということと 5分でも様子を見に行っている話は ゛先生の方針に納得がいかない゛ ゛毎日出向いているのでその見返りが欲しい゛ そう伝わって行った話に 保証人のただならぬ はっきりとした口調・・・ 伝言失敗である 伝える先々で感情が入り混じり 内容の正確さはまったくなくなっている
誤解を解くべき貴重な電話だった 身内のお見舞いのような軽い気持ちで様子を見ていること 家族が持つ疑問を同じように持っただけであること 様態が悪くなったために保証人に伝えて欲しかったこと その様態がよくなり必要がなくなったことなどを伝えた ・・・肩の力が入りすぎていた自分に気付いた
必要なときに 役立てばいいのだと反省した
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