いっしょくんの日記

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なんとなく 書くんで〜
なんとなく 読んで下さいね。

2002年06月14日(金)  記憶

 サッカーの盛り上がりがすごいです!
 ラジオをつけたら
 自分も競技場にいるような
 気持ちになりましたよ
 結果も良さそうだし・・・ドキドキです

 今日は有料老人ホームに行ってきました
 今日で3回目
 はじめたばかりのボランティアです
 介護福祉の制定で
 介護者には充実した内容の取り決めが増え
 それに対応すべく職員が
 手の足りなさに悲鳴をあげています

 そこでお助けマンのわたくしが(?)
 しゃしゃり出て!?
 お役に立てたらとはじめたものです

 今日のお相手は、男性でした
 職員の詰め所に必ずお顔があるといった方
 どうやら、徘徊で目が離せないらしいのです

 私に与えられた仕事は
 引きこもりの方を部屋からお連れして
 お話したり何かを作ったりして
 過ごすというものです
 心からの元気を望んでいます

 ところが今日は、この方とご縁があったようです
 私が七つ道具の折り紙を出していたら
 「折り紙かぁ 50年ぶりに見ますなぁ」
 とにっこり!
 私が生まれる前から見ていないのか・・・
 と・・・ちょっと驚きましたが
 「鶴・・・折って見ませんか?」
 の声かけに
 「いいですねぇ」
 とお返事。
 実は珍しいんですよ
 お年よりは控えめな方が多く
 すすめてもなかなかこういう答えはいただけないものです
 内心(やったぁ!)です  これ、私の職業病・・・
 近くによって、鶴対談・・・
 男性にしては!?手先が器用でいらっしゃる
 端も丁寧にそろえて、きれいな鶴ができました

 折り紙はいいですよね
 指を使うし 色もきれいですし
 いくつか簡単な物を作りました

 七つ道具その2
 日本の歌集の出番です
 今のところ歌を嫌う方は居ないのですが
 男性ですと 探り探り・・・・
 「お歌はお好きですか?」
 と投げかけてみました
 「いいですねぇ」
 あれ?もしかして・・・
 なんでも「いいですねぇ」だったりして・・・
 と、ちょっと不安もありましたが
 早速歌いだしました
 私が準備した歌集・・・
 これがまた古い歌ばかりで
 用意していった私が知らないものが多いのです
 知っているものから歌い始めて
 「いかがですか?」
 と心配そうに尋ねると
 「いいですねぇ」
 う〜ん・・・
 でも、嫌ではないんだ  ・・・と解釈して
 次を歌います
 「ご存知ですか?」
 ちょっとあやふやに聞いてみると
 「その歌はねぇ、私の姉が、よーく歌っていましたよ」
 あっ・・・
 心に入れた!
 そんな気持ちになりました
 ゛椰子の実゛゛浜辺の歌゛゛アザミの歌゛・・・・
 次々と歌にまつわる思い出がでてくるのです
 「高等学校に居た先生ね 兵隊にとられてね・・・
 私を信頼してた 戦争はいけないって言いましたよ
 その時私もね 戦争は嫌だと思いました 
 だから勉強しました 研究員になって 
 闘わずにいることを考えました
 だから兵隊には行かなかったです」

 きっと、言葉で表すよりももっと
 もっともっと深い思いがあるのでしょうね

 戦争には反対なのにどんどん兵隊としてとられてしまう
 闘わずに 家族も責められずに 生きる方法はないかと
 必死だったのではないでしょうか

 笑みを浮かべて話す 昔話となった記憶・・・
 日本を変えてきた人たち・・・

 「今ではこんなにだらしのない姿ですよ」
 そんなことない 誰もそんな事思わない
 そう言いたかった・・・
 職員が まるで子供をあやすように
 彼を食堂へ連れて行く様子を見て
 複雑な思いが胸を痛めました



    老い

 手のひらを見つめた

 なんて年をとったのだろう

 鏡に顔を映した

 こんなにしわが増えてしまった


 まだしたいことはたくさんあるのに

 まだ見たいものがたくさんあるのに

 私の中で時が流れる


 ・・・生きたい・・・

 強く思った 悲しくなった

 いつか必ず死んでしまうんだ

 みんな居なくなるんだね

  
 そう思ったら

 とても寂しくなった


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