いっしょくんの日記

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なんとなく 書くんで〜
なんとなく 読んで下さいね。

2002年06月09日(日)  漁

夏じゃない!?
強い陽射しになりましたぁ
でも、やっぱり夏とは違っていて・・・
空気が爽やかで気持ちがいいのです

この時季にしかない太陽の光と
風の香りです

川へ鮎釣りに行きました・・・
鮎解禁から一週間
川は、じっと動かず釣りに集中する人たちで
いつもとは違った様子です
(賑やか・・・という言葉はあわないかと思います)

鮎はおいしい 魚好きにはたまらないものです
とれたての鮎は魚の香りというよりも
甘く熟れたスイカの匂いがします
塩をふって焼いて食べたら
それはそれは・・・おいしくて・・・
季節をいただくという感じ

今日の収穫はというと・・・
大人の人差し指ほどの小さな鮎が
20匹ほど・・・
大きなバケツの中で
なんとも愛らしい姿でおよいでる
いくら魚好きとは言え
これだけの量、絞めながら焼くのは忍びない
氷水で気絶させる事にしました
大切な命をありがとう・・・命をいただくね

川へ行ったとき
困った事がありました
川原へおりていき、流れに沿って歩き始めたのです
大きな岩、すごくこまかくてきれいな砂、見たことも無い雑草・・・
上から眺めるそことは違って
まるで自分が小人になってしまったかのようです
確か流れに沿って歩けるように見えたのにな・・・
行く先々で水と雑草に阻まれ
進むことができない・・・
ええいっ!行ってしまおうか!
腹だたしさに思うのですが、
ズボンが濡れる・・・
雑草の中に何か居るのでは・・・
そんな心配ばかり大きく膨らんで
進むことができないのです
ただ、私の横で、私の戸惑う様子を笑うかのように
さらさら・・・さらさら・・・・川が流れていく

ふっと思いました
どんなに悩んでも、考えていても、悲しくて・・・
私にとってはまるで時が止まってしまったかのように感じているのに
さらさらと何も無かったように
あたりまえに時間は過ぎるんだな・・って。

時間の流れは目に見えないから
気にならないんだ・・・
この川の流れのようにもしも目に見えるとしたら
辛いだろうね・・・
ゆっくり考えたくても、好きな場所に居ても
時間が・・・時間がほらほら行ってしまうよ・・・
・・・いつもどのくらいの時間を費やしたか
確認しながら生きなければならないのですもの

見えなくてよかった
時間が見えなくてよかった
生まれ出て死んでゆくものへの・・・思いやり・・・だね。
優しさであり、気遣いでもあり・・・

・・・そして今日も、小さな鮎たちの時は止まって
何もなかったように川は流れつづけているんだね
私たちにも訪れる、その時のように・・・


     流れる

 時間が作り上げた私の体
 
 小さな細胞でしかなかったのに

 胎内で満ちる時を待ち

 この世界にやってきた

 小さくて何もできなかった私は

 泣く事で存在を主張していた

 歩き出し、不思議を知り 

 言葉を知り、伝えるために話をし、

 学ぶ事を知り、学習し

 仲間を作った

 育った場所から巣立ち

 1人で生きるよりパートナーを得たほうがいいと感じ

 やがて自分を伝えるために子を授かる

 ・・・そして死ぬ

 この繰り返し・・・


 この世界に生まれ

 流れにのったら

 流されていくしかない

 そして溶けて消えてしまうのも

 ・・・そう長くはない

 止まる時は・・・無になる時


 この流れの中で

 何を見つけよう

 流されながら

 誰と出逢えるだろう

 ほんの少しのずれや

 流れの後先で

 見つけられずに

 出逢えずに終わってしまう

 流されながら

 失う物も多い


 だからこそ・・・奇跡

 今、私の周りにあるもの

 そして出逢えた人たちは

 ・・・奇跡なのである・・・


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