三楽の仕事日記 DiaryINDEX|past|will
本年度最後の教師力アップセミナー。登壇者は和田裕枝先生。愛知教育大学の志水廣先生に、800人見た中で一番授業がうまい人と言わせた人。 玉置個人で案内しても、どうしてもこの立場であることは離れないので、お勧め文書を出すのはどうかとも思ったが、いくら好評でも頻繁に登壇していくわけにはいかない和田先生でもあり、参加されれば間違いなく満足していただける和田セミナーをお知らせしない方が罪になる(笑)と思い、管轄地区の校長先生に若い教師へお勧めくださいと案内チラシをお送りした。私の思いをよく理解して各校で声をかけていただいたようで、管轄地区からの参加が増え、この写真のような状況になった。 僕が小牧中にいる時に始めたセミナー。10年経って、来年度からは大口町立大口中学校へ開催場所を変更。小牧中での最終回にこんなにも集まっていただき、タイトル通りの「4月2週間が勝負!授業づくりの基礎・基本教えます」の講演をしていただい和田先生に大感謝。質が高く分かりやすい内容、この入り、熱気に、僕は大満足。 自分が言いだしっぺで皆さんに協力を求めて始めたセミナー。最近は運営委員とは名ばかりで都合のよい時にこうして参加させてもらっていることには申し訳ないと思いつつ、今日も大口中学校への搬入はお手伝いもせずに次の場所へ。ごめんなさい。 セミナーの詳細は、近いうちに教師力アップセミナーサイトで公開されるので、そこに譲ることにするが、突き詰めれば、和田先生の4月2週間の学級・授業づくりのポイントは、「観察・即時評価・いいとこ見つけ」に尽きる。 模擬授業の中で、朝の会の様子を見せていただいた。日直が教室の前で健康観察をしている間に、和田先生は歩き回っている。一人一人のもとに行き、声をかけている。温かい一言を子ども役にかけている。国語模擬授業の音読場面。その最中に歩き回っている。一人一人の声を聞き、個別評価(手で合図)をしている。肩を叩いて音読のよさを評価している。 算数授業では、直角三角形の面積からスタートした展開場面をたっぷり。2週間で算数授業ができる教室を創りあげるためのノウハウをすべて見せていただいた。 勤務校では和田塾が開かれ、今回のような模擬授業を通しての教員研修がされているとのこと。羨ましいと感じた参加者が多かったのではないだろうか。 質疑応答の最後の場面で僕も参加。和田先生に10月ごろの授業を見せていただいたことを紹介し、「ほとんど教師は話すことなく、子どもたちだけで授業が進行していましたよね。今回は4月2週間での教師の取組を見せていただいたわけで」と補足。参加者の中には、和田先生は1年間にわたって、このような授業をされていると勘違いした方があるのではと、心配になったからだ。和田先生からは、鍛えるべき時期にきちんと鍛えておけば、授業は随分と楽になり、あっという間に授業は終わる、とのコメントもいただけた。 夜は、光ヶ丘中のおやじの会新年会に参加。いつまでも声をかけていただき、同席させてもらえることは、なりよりうれしいこと。8年も前になるが、校長として赴任直後にいただいた厳しいご意見を思い出し、あの時はファイトがわきました*と紹介。今日も最後には厳しいご意見をいただき(笑)、他の方からは褒めているということですよ、とフォローしていただいたが、いやはや厳しいご意見で。 *について補足を。このようなシーンでした。 3月末に校長引継ぎで、光ヶ丘中校長室で打ち合わせをしていた時です。 ある方が校長室にお越しになりました。 新聞で校長異動を知って、訪問されたのです。 校長先生が校長室の前で、その方とお話をされておられました。 校長室の中にも、声がしっかり聞こえてきます。 「校長先生が変わられるなんて、思ってもいなかった。 先生だから、来年度のこともお聞きしていたのですよ。 ここの校長は先生しか考えられません」 といったことを言われているのが、聞こえてくるのです。 いやあ、大変なところへ赴任することになったと正直思いました。 しかし、僕は僕でしかありません。 やれることをやるしかありません。 いつかは応援団になっていただけるように一生懸命取り組むしかないのです。 入学式後の校長室では区長さんに怒られたことも。お怒りはごもっともでした。 考えてみたら、光ヶ丘中は厳しいスタートでした(笑)。 でも、5年も経っても、このように声をかけていただいているのです。有難いことです。
2011年02月11日(金) 数学教育の原稿執筆 |