三楽の仕事日記
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2010年09月11日(土) |
教師力アップセミナー滝井章先生 |
教師力アップセミナーへ。講師は滝井章先生。演題は「思考力と表現力の育成を重視した算数の授業づくり 〜新学習指導要領の趣旨を生かした授業づくり〜」。
滝井先生は平成20年度まで東京の公立小学校に勤務された方。算数を通しての人間づくり、学級づくりをモットーとし、考えさせる楽しい授業を実践。学習指導要領作成協力委員でもある。以下は講演メモ。
・物事の本質を見抜く力をつけることが大切 ・何のためにその指導をしたいのかを考えること。教科書はあくまでも教材。 ・子どもに与えられる問題はスリム化されたものばかり。時には条件不足、条件過多のものも提示したい。 ・指導したことと評価問題が一致していないと感じることがある。 ・気付かせること、そして「なぜ?」を産み出すこと。「なぜ?」が出てくるかどうか。これが授業の命。 ・子どもは疑問に思ったら話し合う。「なぜ?」なくて、表現力や思考力は育たない。 ・新学習指導要領対応へは、極言すると二つ。「スパイラルの意味理解とその具現化」と「算数的活動の実践」。 ・解説書に書かれていることはすべて教えなくてはいけない。教科書は解説書をもとに書かれているが、書かれていないこともある。教科書をすべて扱う必要はない。精選したり軽重をつけたりする作業が大切。来年度までに年間指導計画を作るということ。 ・少人数指導の下位グループには計算力を付ければよいという考えがある。これは大間違い。 ・算数解説書p20、枠囲みされた目標の3行上の記述が大切。 「教科の目標では,算数教育の全体を通じて児童に育成しようとする能力,資質や態度を示している。小学校教育が目指す人間形成において,算数科が担う役割を明らかにしている。」 我々は「人間形成」をしていることを肝に銘じておきたい。
講演後の昼食時に僕は次のように発言。 「算数の解説書で書かれた教科改訂のねらいや思いが伝わらないというお気持ちはよく分かります。県教委の立場としては、話題とされた『教科書改善の通知』はすでに周知済み、学習指導要領説明会は2年間にわたって実施しています。文書上においては学校まで届けています、と言えるのですが、伝わっていないことは重々承知しています。どのようにしたらよいのかと悩んでいます。来年度までに解説書と教科書を見比べて年間指導計画を作らなければいけません、というご指示ももっともです。私たちとしてはそれができる環境を整えなければならないと思うのですが、これも良いアイデアが浮かびません。現場が忙しすぎるということでしょうか。」と。
滝井先生に答えを求めたわけではなく、自問自答の大きなつぶやき。I学校教育課長から「3日間の若手対象・数学教材研究勉強会開催(昨年度実施)」の話題提供があった。そうそう、滝井先生が言われたことは一人ではなかなか進まないので、きっかけ作りをする意味でも、I課長のような活動は重要。今日もあれもこれもやっておきたいということが生まれてしまった。動くことができないのに、思いばっかり積み重なってしまって・・・。
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