三楽の仕事日記
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2010年08月27日(金) 調査依頼に思う

 年間にわたって様々な理由から文部科学省等から調査依頼が届く。今日、本庁を通して届いたのは「小学校外国語活動における研修実態調査」だ。来年度からの本格実施を前に、何らかの理由で、一人の小学校教員がこの2年間でどれほどの時間、外国語活動に関する研修を受けたかを調べる必要があったらしい。

 これに関連して思い出すことがある。3年前、本庁にいたときだ。教員一人が2年間で30時間の研修が受けられるように県は体制を整えて欲しいという依頼(指示?)文書が来た。もちろん国ではそのための動きはあった。中央研修を5日間(6時間×5日)を実施し、研修リーダーを育て、県においても同規模(5日間×6時間、各校2名参加)の研修ができるように支援するというものだ。

 本県においては小学校は700校ほどある。県は1400名ほどの小学校教員を集めて5日間研修を実施し、研修を受けた教員がリーダーとなって、今度は各校で30時間ほどの研修を実施するというのが、文書そのものの理解だ。

 本県はどう取り組んだか。本県の規模では文書通り実施するのは無理がある。「1400名を一堂に集めての5日間研修」はトンデモナイ話だ。そこで異例ともいえる「外国語活動プロジェクトチーム」を立ち上げた。そしてみんなで知恵を出し合って、本県らしい研修体制を組んだ。各校でも研修に取り組みやすいように様々な資料(DVD等も含む)提供も行った。国からの追加予算を利用して、「外国語活動プロフェッショナル派遣事業」を行い、ほぼ全市町村で、教科調査官等や大学の先生らによる外国語活動の師範授業や講演会を行った。このような取組をしたのは本県だけだと自負している。

 今回届いた研修実態調査を見て、こんなことを思い出した。調査内容は実施時間のみ。ありがたい配慮。もっとも時間だけで捉えられても(この調査では国は30時間研修が目的だったと誤解を生む。目的は教員の力量向上のはず)と思うが、調査項目が多くて集計に時間がかかるのは無駄。やっぱりこの程度で十分だと思い、決裁をした。

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 この夏、最後の研修会・懇談会に出席。招待を受けた3人を除いて、参加者はすべて女性。来賓挨拶では品川女子学院の漆校長から学んだことを話す。

 お一人お一人の自己紹介をお聞きする。ほんのわずかな時間の中で、皆さん、キラリ光る言葉を発せられる。さすが。お一人は招待者の名前を織り込んでの「なぞかけ」で大受け。ライバル心がめらめら(笑)。自分は無制限だったにも関わらず、どれほど印象に残ることを話せたのかと後悔してもあとの祭り。幸い、あとの2人が参加者を意識したとても良い話をしていただいたので助けられた。

 今日も幸せなことに、とても楽しく(そのため飲み過ぎ)、皆さんから学ぶことも多く、充実した時間を過ごさせていただいた。先日の中林校長の言葉も思い出しながら、真摯に教育に取り組まれているこの地区の皆さんに対して、僕がやれることは何かと改めて考える時間を与えていただいた。今日も大感謝。


2009年08月27日(木) ほぼ終日横になって過ごす
2008年08月27日(水) 秋山仁講演会
2007年08月27日(月) 終日、原稿書き
2006年08月27日(日) 職員旅行1日目
2005年08月27日(土) 愛日10年目研修資料づくり
2004年08月27日(金) 授業検討法講義に出席
2003年08月27日(水) 日直業務