三楽の仕事日記
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2010年04月24日(土) 明日の教室で野中信行先生「味噌汁・ご飯」授業提案

 今日は京都橘大学へ車で向かう。自宅から2時間弱。通勤時間とほぼ同じ。京都はこんなに近いところだったのか!4月から移動時間の感覚が違ってきている。2時間は近場(笑)。

 ここに来たのは、「明日の教室」主催の「野中信行先生の味噌汁・ご飯授業」提案から学ぶためだ。開始20分ほど前に会場に入る。すでに熱気を感じる。お手伝いの学生さんの明るさもいい。

 開始直後から面白い。いきなり教材(詩)を与えられて、3人グループで教材研究。「味噌汁・ご飯授業」は、極端なことを言えば、職員室から教室に向かう時間だけで教材研究ができて、子どもたちに確かな学力を保障する授業であることから、まずは初見教材を短時間(20分ほど)で教材研究をせよ、というわけだ。

 僕のグループは出版業界の方と橘大学の学生さん。詩のとらえ方が三人三様で面白い。学生さんの経験談がさらに面白い。教育実習の時に違う意見の時はどうしたらよいかと指導教官に聞いたら、「どちらもよろしいと言えばいいと言われました」という。状況にもよるだろうが、この教材もそういう状況で終えたならまずいと思い、子どもたちが達すべきレベル(教材に基づいた根拠があること)をレクチャー。短い時間だが三人文殊。無事、異業種(笑)による教材研究終了。学生さんの「この流れでぜひやってみたい」という言葉がうれしい。

 そして2つの代表グループ(学生さんと教員歴8年目の方)による模擬授業。学生さんの授業がこれまた面白い。当たり前なのだが、全編たどたどしい教師に、会場は大爆笑の連続。発問が抽象的で、何を考えたらよいのか分からない参加者からの質問が続く。それに真摯に答えようとする姿勢は素晴らしいが、個別対応の連続で、授業は混迷を極め、最後は「詩というのは奥深いものです」というまとめ(笑)。野中先生からコメントを求められて「教師より落語家の方がよいのでは」と発言してしまったが、授業の基礎基本ができたなら、あの即興性は必ず役立つはず。頑張って欲しい。

 一方、教員歴8年の方の授業は、全員の授業参加を意識した活動指示や発問、的確な授業技術で、さすがに安定している。野中先生も二人の一番の違いは「全員参加の授業づくり」がされていたかどうかだとまとめられた。

 この後の展開は、さすが誠実な野中先生。ご自身による模擬授業。ねらいを「音読力を高める」として、実にシャープな授業。「ねらいを達成する道筋を短時間に定める力」が、「味噌汁・ご飯授業」を成立させる力の一つとして再認識。さて、この力をどうつけるのか。

 最後は「味噌汁・ご飯」授業についての講演。いわば理論編。ずばり言い切って会場の空気をしめる話と、笑いで気持ちを発散させる話の織り込み方が絶妙。講演内容も話術からも大いに学ばせてもらった。足を運んで本当に良かった。通勤時間と同じ時間(笑)。得した気分。

 「明日の教室」に初めて参加したが、とても勢いのある会で、次から次へ書籍やDVDを出されているのも納得できた。視野に入れておくべき会がまた一つ増えたこともうれしい。
 


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