三楽の仕事日記
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今日は学校評価研究会。早めに会場について、8月8日東京で開催された「学校広報研究会セミナー2009」での僕の講演をDVDでチェック。今後販売される(?)予定。会場の笑いはあまり集録されていなくて残念。←集録の目的が違うぞと言われそう(笑)。
学校評価研究会は前回同様、グループ協議から。各自持参のレポートをもとに、新システムにのせる各種学校評価項目について検討。全体協議では、あらためて学校評価の目的から確認し、評価項目例について論議。この論議がいつも面白い。メンバーの意識と質の高さを感じる論議が続く。あまり高度すぎて、司会役を変わって欲しいと思うこともしばしば。今回も同様。結局、うまく収束できず、お詫びに自分でまとめのレポートを書くことを提案して会議終了。今の僕は「新システム」と「学校評価研究会提案:学校評価のあり方」の2つセットで世に問いたい気分。
「教員評価」(苅谷剛彦ら著、岩波ブックレット)を読む。この本は、宮崎県で行われている教員評価制度の検証報告だ。現場の文法に耳を貸すことで、当初の評価制度が後退していく事実が記録されていて興味深い。しかし、制度の後退は県教委と学校現場との新たなコミュニケーションを引き起こす良い契機となり、評価制度を根づかせるプラス面をもたらしたと分析されている。また、学校現場でのコミュニケーションが重要であると認識している以下の文も印象的。
教師にとっての意欲は、報酬の差異よりも、自分の仕事の意味を適切に認識できること、そのためのコミュニケーションの機会が職場に用意されていることによって支えられる側面が大きいのだろう。成果主義が前提とするように、報酬→意欲向上という、個人を単位とした意欲・意識喚起モデルではなく、同僚性を含む、互いに高め合っていく関係の構築のほうが、教師達のやる気を引き出すことができる、と考えられるのである。だからこそ、宮崎県の場合、積み上げ式という県教委側の能力観・能力形成観へのこだわりを捨てても、”現場の文法”に歩み寄るかたちで、評価を媒介としたコミュニケーションが成立することを優先したのである。
ところで課が違うので、本県では、現在どのような教員評価制度がとられているか分かっていない。学校現場にいたときに比べて、何らかの動きがあったのだろうか?正直、課(立場)が違うとこんな状態。
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