三楽の仕事日記
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2009年08月15日(土) |
桂枝雀生誕70年記念落語会 |
今日は中日劇場へ。「桂枝雀生誕70年記念落語会」を楽しむ。
桂九雀「狸賽」 九雀オリジナルブレンド落語は、聞き慣れた落語も新鮮。 桂雀三郎「替わり目」 あの枝雀のすかし声を彷彿させる雀さんの落語。 桂南光「花筏」 今までいろいろな演者で聞いてきた「花筏」の中で最高。 立川談志「・・・」 圧倒的な存在感。出(で)から談志ワールド。 桂枝雀「つる」 ビデオで枝雀落語鑑賞。ビデオでも会場大爆笑。 思い出語る対談 談志、ざこば、南光、雀三郎
桂枝雀の「つる」を観て得心したことがあった。この「つる」という話は好きになれない噺の一つだった。その要因は、オチにつながる「オンの首長鳥(くびながどり)がツ〜と飛んできて・・・。それにさして、メンの首長鳥がル〜と飛んできて・・・」というフレーズ。いくらアホでもこんなことを信じるわけはない。ところが、多くの演者は昔からの形(?)を踏襲して、信じているように演じる。枝雀落語はここが違う。隠居もアホも「嘘だ」とはっきりと口に出す。では、なぜアホが嘘と分かりながら、町内で言いふらすのか。その理由は「笑えるで、笑えるで」という言葉に集約される。つまり、「こんなおもろい話聞いてきたねん」というのがアホの原動力。なるほど!この展開なら、僕のこれまでの違和感は一掃。理詰めで話を構成する枝雀落語を久々に楽しんだ。亡くなってから11年。ビデオ落語で全国15箇所で落語会が開催されるなんて、「凄い」の一言に尽きる。
対談では、談志の落語家枝雀への思いを感じた。談志は、枝雀の「つる」を観ながら、ざこばに「これは面白いか」と聞いたという。この一言で、談志と枝雀には距離があることが分かる。談志は「(右手を示しながら)名人になる力があったのに、なぜこっち(左手)にいってしまったのか」と語った。米朝は亡き枝雀について「もう一回化けたらどうなっていたことか」と語る。米朝自身も右手路線に戻ることを期待していたのかもしれない。
名古屋公演のみ談志が登場。良い企画だった。そして枝雀と同時代を生きた喜びを感じた1日だった。
20日、丹葉地区で行う情報モラルの模擬授業を二つ決める。一つは春野家ケータイ物語を使って「情報発信のルール」について。授業テーマは「気持ち&行動から結果を想像する」。もう一つは「チェーンメール」について。授業テーマは「取り得る行動を想像して、その検討をする」。二つに共通しているのは。「知識と想像力の欠如は思わぬ結果を招くことを子どもたちに気づかせること」。これは情報モラルに限らず、僕が道徳授業を行う時の根底にある事柄だ。
模擬授業の前ぶりとして、皆さんに情報モラル教育について概要を伝える、そのプレゼンも完成。やっとトンネルから抜けた気分。
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