三楽の仕事日記
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2007年11月21日(水) |
見事な相手の想いを聴く力! |
国立教育政策研究所から、2年間、あるいは3年間の研究事業の募集文書が届いた。自分の担当分は4事業で、そのうち来年度からの新規募集は、幼小連携、評価、学力の3本。教育事務所への依頼文書を作成。要項、提出書類等の確認で時間がかかり、起案までで2時間経過。
音楽関連の「その道の達人」が乏しいという指摘を受けて、ある方から紹介していただいた「リコーダーの達人」に連絡。趣旨をよく分かっていただき、登録していただけるとのこと。さっそく文書を送付。そうそう、昨日は「影をあやつる数学の達人」の登録あり。明日は、ホテルマンにお会いすることに。
午後は年休をとって、小牧市立本庄小学校へ。平成18・19年度小牧市教育委員会研究委嘱「相手の想いを聴く力・聴いて自分の考えを深める力の育成」と題した研究発表会に参加。
3クラスの公開授業があったが、同時並行で行われたので、4年生の岡村先生の学級を見させてもらった。実によく鍛えられた子どもたちの学びの姿に、圧倒された45分間だった。
一人静かに自分の考えを書く心内対話、それを経て、二人1組で考えを聴きあうペア対話。 A「僕は・・・が疑問なんだけど・・・」 B「私はそれは・・・だからだと思うよ」 A「そっかあ、だから・・・なのかあ。このところは、僕だったら・・・」 といった対話がごく自然に行われている。ごく自然に!もちろん、子どもの表情もいい。しっかりと相手に反応している。互いに自分の考えを外化し、それを互いに即時評価している。なるほど!これなら、この学校が授業づくりの基本に据える「全員をバスに乗せる」授業が実現するわけだ。
全体対話の段階では、必ず発言者の方へ体を向けて聴き、一人ひとりがしっかりと反応している。発言を聞いて、それぞれが小さな賛同の声を出したり、小さな拍手をしたり。
子どもたちは鍛え方によって、こんなにもすばらしい学びの集団となるのだ!子どもたちをこの段階まで引き上げた岡村先生の指導力にも感動。
記念講演は筑波大学附属小学校の二瓶弘行先生。いつ聴いても、シャープな内容で、今日はペア対話が中心。ペア対話条件1:短く交互に話す。条件2:聴くときに必ず反応を示しながら聴く。条件3:沈黙の時間を作らない。このように明日からすぐにでも実践できる提案が続く。二瓶先生の話と今日の授業を思い出しながら、「ものごとは単純だよな。それを徹底することなのだ」とメモ。本庄小学校の取り組もうとしたことも、二瓶先生が言われることも、複雑なことは何もない。良いと分かったことを徹底してやる、みんなでやる、これは学校力を高めるために大切なことだ。舟橋校長の謝辞も、しっかりと想いがこもった、形式的でない良いお話だった。
体育館を出るときに、声をかけられた。なんと!新任の時の教え子。卒業後会っていないので、出会いは26年ぶり。今は瀬戸市で教員をしているとのこと。「先生の影響力は大きかったです」という一言あり。良い面で影響があればいいのだけれど。
久々に早めに帰宅して、のんびり。サッカー観戦後、「その道の達人」の文書づくり。
2006年11月21日(火) 松下教育意見球財団が訪問 2005年11月21日(月) 小牧中で授業を見て 2004年11月21日(日) 2004こまきいきいきフェア 2003年11月21日(金) 春日井での3回目の講演
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