三楽の仕事日記
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雨のため光祭(体育部門)の全体練習は体育館で。教員歴は長いが、こうして体育館で行う練習は珍しい。職員室でも週間天気予報をチェックしている職員が多い。なんとか晴れて欲しい。
職員会議では10月23日の学校訪問の詳細プログラム提案あり。担任はすべて道徳授業公開で「情報モラル授業」を実施。まだ未開拓の授業を多くの職員で取り組むことで同僚性を高めたいと今回のプログラムの思いを付け加える。
続いてこの3日間で提案した僕の「情報モラル授業」について、職員の検討会。4人ほどのグループになって、授業付箋紙を時系列に並び替え。それをもとに「良かったことを3点。改善点を1点」を模造紙にまとめる作業。全員が立ったままで議論。その後、各グループが提案。時間の関係でその後の議論ができなかったのが残念だが、グループ討議の中ですでに本質的な議論はされているわけだから、目的は十分に達成。最後に僕から「3つの授業で意識して使った授業技術」を説明。ここにポイントを書いておく。
● 子どもの言葉で創る情報モラル授業をめざして ● 3つの授業での意識した使った授業技術
1 子どもをとらえ、誉める
気づいたことをプリントに書きなさい → 赤ペンをもって回る。大きな声かけ。
子どもをつかむ。どの子もできるだけ誉める。授業への意欲を高める。隣との情報交換を促す。
「これはあなただけしか書いていないよ」「なるほど」「こういう言葉も知っているんだ」「すごいねえ」「これがいいねえ」
2 立場をはっきりさせる
やるだろうと思うものに○、やらないだろうと思うものに×
○×ならだれでもつけることができる。立場をはっきりさせて参加させる。意図的指名の材料づくりをする。3の2では、この○×結果がきっかけとなって授業が深まった。
3 意図的指名で子ども同士の関わり合いと作る
○さんはあのように言ったけど、君はどう思うの? あのように言われたけど、あなたはどう言うの?
話し合いを成立させるために、生まれないときは教師が作り出す。それが意図的指名。そして必ず発言したら、それが自分に返ってくることを意識付ける。
あの発言でよくわかった、うまい!と思う人は座って。手を挙げて。 → 座ったね。では、もう一度、説明してごらん。
立場をはっきりさせる。くり返させることで全体に周知する。教師の言葉でなく、できるだけ子どもの言葉で。
4 復唱法で子どもの言葉を全体に広げる
なるほど!○○ということだね
子どもの発言をきちんと復唱する。受け止めたよという意味。全体に発言を広げる意味で大切。実は教師は子どもの言葉をきちんと聞いていない場合が多い。勝手に解釈をしてしまう場合がある。
いいこと言ったね。これは重要なことだ。いい言葉だね。すごい言葉を知っているね。
子どもの発言を復唱した後、価値付けをする。認める。
5 取り得る(起こりえる)行動を想像させる
こういうメールがきたら、人はどのような行動をすると思う?どんどん書いて。 このあと、どのようなことが起こると思いますか?想像して書いて。
長年、道徳授業の一つのスタイルとして「取り得る行動の検討」は有効だと考えてきた。情報モラル授業においても、子どもが自ら考える場面を作り出す手法として有効だと感じた。
6 教師は役者になりきる
いやあ、こんなメールが届いた! おい、あのね、・・・落ち着いて・・・
前に出て演じる子どもも恥ずかしいはず。それならば教師が役者になりきって雰囲気を高める。
ロールプレイで教師が演じることの意味は、実は学習したことを再度確認して定着したいという意図がある。だから教師が演じることにした。
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